2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of innovative peritoneal dialysis system employing molecular hydrogen
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16K09622
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
中山 昌明 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, センター長 (60217940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺脇 博之 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20277057) [Withdrawn]
渡邉 公雄 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20595607) [Withdrawn]
林 義満 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70381382) [Withdrawn]
朱 万君 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10607774) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腹膜透析 / 水素 / 透析液生体適合性 |
Outline of Annual Research Achievements |
分子状水素(H2)を含有する腹膜透析(PD)液を作成する装置の開発: PD患者が自宅でH2含有PD液を安全に作成し使用することを可能とする装置を設計開発し、プロトタイプを1台作製した。 機器の概要 本機器は2LのPD液バッグが2個収容可能な水槽を内蔵した電気分解装置である。本機器の特長として、電気分解のために、高分子膜電極を採用し、従来の分極型電気分解法で陽極側の水を破棄していた水の浪費を圧縮することができる。本機器では温水化装置を内蔵することで、約4時間程度で1000ppbを超える高濃度H2含有の温水を作成し、一定レベルに維持することができる。この中にPDバッグを漬けおくことで、電気分解水中のH2が拡散現象によってPDバッグに移動し、約3時間の経過で300-400ppb H2がPD液中に無菌的に付加される。この機器を用いることで、H2含有のPD液を容易かつ安全に作製することができる。機器には、自動洗浄システムが内蔵されており、使用後は80度の温熱水で漬け置き槽と電解システムを洗浄することで、機器の連続使用が可能となる清潔環境を維持することができる。本機器の操作は容易であり、今後、本機器のfeasibilityと安全性について検討を行い、これを基に、予備的な臨床検討を行う予定である。
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