2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation for mechanism of dermatitis with model mice which develop dermatitis spontaneously with S.aureus proliferation.
Project/Area Number |
16K10175
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐々木 貴史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70306843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩濱 愛子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40383731)
天谷 雅行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90212563)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / Tmem79 |
Outline of Annual Research Achievements |
Tmem79欠損マウスの皮膚炎及び細菌叢の関与を解明を行うために、以下の実験を行った。 1)Tmem79-/-マウス及びTmem79+/-マウスの細菌叢定量的経時変化解析 これまでにTmem79-/-マウス及びTmem79+/-マウスから採取した皮膚細菌叢解析結果から、正常皮膚部位では皮膚炎部位よりも細菌数が非常に少ないことが示唆されていた。そこで、16S rRNA ampliconを対象に定量PCR法 (qPCR法)を用いた定量法を構築した。濃度既知の標準曲線として大腸菌ゲノムDNAから増幅した16S rRNA PCR産物を作成し、DNA濃度を測定しamplicon数既知のサンプルを検量線スタンダードとした。これらのスタンダードとサンプルを同時に解析しCT値を比較することにより、各サンプルの総16S rRNA数の定量を行った。その結果、Tmem79-/-マウスの2相性の皮膚炎の内、3〜4週齢の皮膚炎はStaphylococcus lentisなどが主に増殖しており、皮膚炎が改善している時期は細菌数が非常に少なくなり、12週以降の後半の皮膚炎では非常に多くの数のStaphylococcus aureus (S.aureus)が増殖していることが明らかになった。 2)全ゲノム配列解読によるS.aureus由来解析 Tmem79-/-マウスで増殖しているS.aureusの由来を解析するために、異なる飼育環境下のTmem79-/-マウスから採取したS.aureusの全ゲノム配列を解読し、比較を行った。既知のS.aureus配列と合わせて比較を行った結果、Tmem79-/-マウスからさいしゅされたS.aureusは、既知S.aureusと別のクラスターを形成し、また、ベンタ-から購入したC57BL6マウスの口腔内から採取したS.aureusと最も高い相同性を示した。
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Research Products
(1 results)