2017 Fiscal Year Research-status Report
幹細胞形質を有する胆道系腫瘍の形態学的特徴および生物学的悪性度の解明
Project/Area Number |
16K10282
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅山 良樹 九州大学, 医学研究院, 教授 (40380414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 大佑 九州大学, 大学病院, 助教 (00730607) [Withdrawn]
石神 康生 九州大学, 大学病院, 助教 (10403916)
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20457427)
藤田 展宏 九州大学, 大学病院, 助教 (30610612)
牛島 泰宏 九州大学, 大学病院, その他 (40432934)
高山 幸久 九州大学, 医学研究院, 助教 (60546563) [Withdrawn]
柿原 大輔 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80529818)
森田 孝一郎 九州大学, 大学病院, 医員 (20725858)
高尾 誠一朗 九州大学, 大学病院, 医員 (70803443)
石松 慶祐 九州大学, 大学病院, 医員 (20800147)
本田 浩 九州大学, 大学病院, 教授 (90145433)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 放射線 / 病理学 / 幹細胞 / 胆管細胞 / 肝 / CT / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
2006年2月から2013年5月までに、九州大学臨床腫瘍外科および消化器総合外科で手術が施行され病理学的検索が行われた連続101例から、術前に九州大学病院でdynamic CTが施行された症例を抽出した。そのうち、閉塞性黄疸のために胆管ステントが挿入された症例はCT解析が困難となるため除外した。最終的に46症例を解析対象とした。ダイナミックCTの造影前、門脈相、遅延相の各相で腫瘍のCT値を計測した。CTは東芝社製の64列CTを用い、bolus triggered techniqueで動脈相を撮像した後、門脈相(60秒後)および遅延相(240秒後)を撮像した。Washout ratioを以下の公式で算出した。Washout ratio=(門脈相CT値-遅延相CT値/門脈相CT値-造影前CT値)x100。中央値を基準として高washout群と低washout群の2群に分類し、病理学的所見との対比と予後解析を行った。結果:washout ratioの中央値は29.4%であった。全生存率は1年95.1%、3年78.4%、5年49.7%であり、低Washout群の生存率は1年95.1%、3年78.4%、5年38.6%であった。単変量解析では静脈侵襲、リンパ管侵襲、リンパ節転移と低washout ratio群が予後不良因子であった。多変量解析では低washout群はリンパ管侵襲と並び独立した予後不良因子であった。考察:低washout群は腫瘍細胞密度が低く、線維性間質の豊富な腫瘍と考えられた。本研究はEurpean Radiology誌(2017)に受理された。また2017年度は16例の胆道腫瘍に対し新たに導入された超高精細CTにて撮像を行い、その画像所見を収集した。現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の抽出および画像解析は順調に進み、予後調査も終了した。現在新たな撮像機器(超高精細CT)での解析も進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
MRIおよび病理学的解析を追加していく。
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Causes of Carryover |
理由:当初予定より学会出張が少なかったため、また病理学的解析に使用する抗体を未購入のため。 使用計画:学会発表、免疫染色抗体購入、解析ソフト購入など予定している。
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Research Products
(2 results)