2016 Fiscal Year Research-status Report
ラジオ波焼灼術等の低侵襲治療のための効果的なトレーニングシステムの開発
Project/Area Number |
16K10363
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
椎名 秀一朗 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70251238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崔 仁煥 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (10255664)
石井 重登 順天堂大学, 医学部, 助手 (70625136)
金澤 亮 順天堂大学, 医学部, 助手 (30773600)
武田 裕子 順天堂大学, 医学部, 教授 (70302411)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 肝癌 / ラジオ波焼灼術(RFA) / トレーニングプログラム / アンケート調査 / 効果測定 / スコアリング・システム / 治療技術の標準化 / 低侵襲治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は中級者から上級者(主たる術者としてRFA の実施経験がある医師)を対象に7月29日、30日に第7回国内版RFAトレーニングプログラムを実施し、全国各地から18名の医師が受講した。また、10月11日から10月15日までの5日間の日程で3rd International RFA training programを実施し、台湾から7名、韓国から2名、中国から1名の計10名の医師が参加した。いずれのプログラムも、従来と同様に、レクチャー、ライブデモンストレーション、ケーススタディの3つで構成されていた。 プログラム終了後、受講者を対象にアンケート調査を実施した。「プログラム全体をどう評価しますか?Please rate the overall program.」「このプログラムをお知り合いの方に推奨しますか?Will you recommend this training program to your colleagues?」などの質問を行なったが、ほとんどの参加者が「大変満足 Strongly satisfied」と回答しており、プログラムは大変好評と考えられた。 また、3rd International RFA training programでは20問からなるpretestとposttestを実施したが、プログラム終了後は正答率が高くなりプログラムの効果と思われた。 これらの成果は国内外の学会等で発表した。また、研究成果をトレーニングプログラムの受講者のいる施設に知らせ、ホームページでも公表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他施設の医師を対象としたラジオ波焼灼術トレーニングプログラムは7 月に国内版を、10月に国際版を実施した。Pretest、posttestを実施するなど、これまでのプログラムを一部改変した。 平成28年度は、過去8 回のトレーニングプログラムに参加した130 名の医師および推薦状を書いた所属上長を対象にfollow-up survey を実施し、どのような技術が習得でき役立っているかを調べ、transferable skills を明らかにし、また、現在、困難を感じていることは何かのneeds survey も行なう予定であったが、まだ、実施できていない。 Kirkpatrick の4 段階評価法のレベル1 の評価であるReaction(反応)に関しては、これまでと同様に受講直後にアンケート調査を行ない、受講者のトレーニングプログラムに対する満足度を評価している。 レベル2 の評価であるLearning(学習)に関しては、知識に加えて技術の評価も必要であるが、十分な評価方法が確立できていない。レベル3 の評価であるBehavior(行動)に関しては、6 ヶ月後、12 ヶ月後に 受講者や各施設に連絡を取り、治療症例数が増加したか、体位変換法をどの程度取り入れているか、人工腹水法、人工胸水法、multimodality fusion imaging、造影超音波ガイド下治療などの手法の利用割合はどうかなどを評価する予定であったが、まだ、実施できていない。レベル4 の評価のResults(業績)に関しては、6 ヶ月後、12 ヶ月後、24 ヶ月後に受講者や各施設に連絡を取り、所要時間、technical success rate(治療後の画像診断で病変の完全壊死が得られているかどうか)、合併症の頻度、局所再発率、生存率などの項目から治療成績が向上したかどうかを評価する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
限られた2日間あるいは5日間のトレーニングプログラムは、実際の手技をマスターするには短い。今後は、参加することによって、従来自分たちが行なっていたRFAとは別の設備や技術を持つRFAがあることを認識してもらい、きちんとしたRFAを実施するためにはハイボリュームセンターでの1~3年間のトレーニングが必要ということを自覚してもらうことを、トレーニングプログラムの主目標にしていきたい。 また、ビジネス分野で人材育成プログラムの効果測定に用いられているKirkpatrick の4 段階評価法やKern’s Curriculum Development―6段階アプローチによる学習と評価の一体化法などの手法を用いてこのトレーニングプログラムを評価しさらにブラッシュアップしていく予定である。 なお、現在、RFAなどに必要な知識や技術、判断力を数量的に評価するスコアリング・システムを作成すべく検討中である。スコアリング・システムを作成できれば、学会(Asian Conference on Tumor Ablation)のガイドライン作成時などに活用していく予定である。
|
Causes of Carryover |
平成28年度は、過去8 回のトレーニングプログラムに参加した130 名の医師および推薦状を書いた所属上長を対象にfollow-up survey を実施し、どのような技術が習得でき役立っているかを調べ、transferable skills を明らかにし、また、現在、困難を感じていることは何かのneeds survey も行なう予定であったが、まだ、実施できていない。 そのため、当該助成金が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は昨年度に実施できなかったfollow-up surveyを行う予定であり、そのための予算として充てる。
|
Research Products
(10 results)
-
-
[Journal Article] The impact of direct-acting antivirals on early tumor recurrence after radiofrequency ablation in hepatitis C-related hepatocellular carcinoma.2016
Author(s)
Minami T, Tateishi R, Nakagomi R, Fujiwara N, Sato M, Enooku K, Nakagawa H, Asaoka Y, Kondo Y, Shiina S, Koike K.
-
Journal Title
J Hepatol
Volume: 65(6):
Pages: 1272-1273
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
[Journal Article] Impact of serum ferritin level on hepatocarcinogenesis in chronic hepatitis C patients.2016
Author(s)
Uchino K, Tateishi R, Fujiwara N, Minami T, Sato M, Enooku K, Nakagawa H, Asaoka Y, Kondo Y, Yoshida H, Moriya K, Shiina S, Omata M, Koike K.
-
Journal Title
Hepatol Res.
Volume: Apr;46(4):
Pages: 259-68
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
[Presentation] Factors for respiratory depression and severe body movement during percutaneous radiofrequency ablation under deep sedation2017
Author(s)
Sato K, Taniki N, Shimizu R, Hayashi M, Kanazawa R, Ishii S, Hatanaka T, Sai JK, Watanabe S, Shiina S.
Organizer
APASL 2017, Shanghai, China
Place of Presentation
Shanghai International Convention Center, 上海
Year and Date
2017-02-15 – 2017-02-19
Int'l Joint Research
-
[Presentation] International Radiofrequency Ablation (RFA) training program for liver tumors at Juntendo University, Japan. APDW20162016
Author(s)
25.Shimizu R, Taniki N, Hayashi M, Kanazawa R, Miura H, Sato K, Ishii S, Hatanaka T, Sai JK, Watanabe S, Shiina S.
Organizer
APDW2016
Place of Presentation
神戸商工会議所会館 イベントホール, 神戸
Year and Date
2016-11-03 – 2016-11-05
Int'l Joint Research
-
-
-
[Presentation] New Local Ablative Therapy for HCC2016
Author(s)
Shiina S
Organizer
APASL(Asian-Pacific Association for the Study of the Liver) Single-Topic Conference
Place of Presentation
Paradise Hotel Busan, Korea
Year and Date
2016-04-08 – 2016-04-10
Int'l Joint Research / Invited
-