2016 Fiscal Year Research-status Report
前立腺癌に対する高線量率組織内照射の多施設プラットフォーム構築と国際共同研究開始
Project/Area Number |
16K10392
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉岡 靖生 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30379242)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 和彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40253984)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 放射線科学 / 放射線治療学 / 前立腺癌 / 小線源治療 / 高線量率組織内照射 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は予想外の状況の変化がありながらも、順調に成果をあげつつ進んでいる。2016年5月に大阪で開催された日本放射線腫瘍学会小線源治療部会(当番世話人:研究代表者)にて、「前立腺癌に対する高線量率組織内照射単独療法の多施設共同遡及的観察研究」および「前立腺癌に対する外照射を併用した高線量率組織内照射療法の多施設共同遡及的観察研究」の成果発表を行い、その成果は後に論文として国際雑誌に採択された。同部会において、予定通りスペインのバルセロナ大学のGuedea教授、シンガポール大学がんセンターのKeith LIM上級専門医を招くことができ、研究協力者やアドバイザーとして親交を深め今後の臨床研究について議論を行った。 一方、前向き国際多施設臨床試験のほうは、予想外の展開があった。大阪大学を事務局とし、データセンターも大阪大学のデータセンターを利用して、英文プロトコールも作成し、シンガポール大学も参加施設として協議を重ね、国外の出費および国内の一部費用負担としてE社のグラント応募まで準備したが、最終的に大阪大学の体制の問題で事務局を移すこととなった。これにより、元々参加施設として予定していた国立がん研究センターに事務局を移し、諸般の事情により国際臨床試験としての枠組みは断念せざるを得ず、国内の多施設共同前向き臨床試験として、作成済みの臨床試験プロトコールは概ね内容はそのまま用いるものの日本語に戻し、E社のグラントも予定通り獲得し、事務局の国立がん研究センターの倫理審査委員会にてまもなくプロトコール承認の見通しである。 事務局の変更、国際試験から国内試験への変更など、ある程度大幅な状況の変化はあるものの、予備研究でさえ放射線治療の世界で最も権威のあるInt J Radiat Oncol Biol Phys誌に採択されており、極めて注目度の高い臨床試験が走り出そうとしている段階である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2016年5月に大阪で開催された日本放射線腫瘍学会小線源治療部会(当番世話人:研究代表者)にて、「前立腺癌に対する高線量率組織内照射単独療法の多施設共同遡及的観察研究」および「前立腺癌に対する外照射を併用した高線量率組織内照射療法の多施設共同遡及的観察研究」の成果発表を行い、その成果は後に論文として国際雑誌に採択された。同部会において、予定通りスペインのバルセロナ大学のGuedea教授、シンガポール大学がんセンターのKeith LIM上級専門医を招くことができ、研究協力者やアドバイザーとして親交を深め今後の臨床研究について議論を行った。 前向き国際多施設臨床試験について、大阪大学を事務局とし、データセンターも大阪大学のデータセンターを利用して、英文プロトコールも作成し、シンガポール大学も参加施設として協議を重ね、国外の出費および国内の一部費用負担としてE社のグラント応募まで準備したが、最終的に大阪大学の体制の問題で事務局を移すこととなった。これにより、元々参加施設として予定していた国立がん研究センターに事務局を移し、諸般の事情により国際臨床試験としての枠組みは断念せざるを得ず、国内の多施設共同前向き臨床試験として、作成済みの臨床試験プロトコールは概ね内容はそのまま用いるものの日本語に戻し、E社のグラントも予定通り獲得し、事務局の国立がん研究センターの倫理審査委員会にてまもなくプロトコール承認の見通しである。 事務局の変更、国際試験から国内試験への変更など、ある程度大幅な状況の変化はあるものの、予備研究でさえ放射線治療の世界で最も権威のあるInt J Radiat Oncol Biol Phys誌に採択されており、極めて注目度の高い臨床試験が走り出そうとしている段階である。
|
Strategy for Future Research Activity |
前向き多施設臨床試験を開始する。研究事務局である国立がん研究センターにおいて、プロトコール審査が数回の手直しを経て終盤に入っているため、まもなく倫理審査委員会の承認を得られる予定である。同センターに続いて各参加施設でも倫理審査委員会に諮り、研究開始していただく予定である。 平成29年度から研究代表者が大阪大学から公益財団法人がん研究会有明病院に異動となった。これに伴い同病院でも前立腺癌の高線量率組織内照射の体制を整え、研究参加施設となるよう準備を進める。同病院は事務局の国立がん研究センターと地理的に近く、もともとプロトコールは研究代表者が書いたものがベースとなっているが、引き続き2病院で密接な連携を行い臨床試験を進めていく。
|
Causes of Carryover |
平成29年度より研究代表者が他施設に異動となったため、新施設での研究立ち上げに一定の経費が必要となることから、平成28年度経費の一部を次年度に繰り越すことが適当と判断した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度より研究代表者が他施設に異動となったため、新施設での研究立ち上げのために、平成28年度経費からの繰り越し額を使用する。
|
Research Products
(9 results)
-
-
[Journal Article] Nationwide, multicenter, retrospective study on high-dose-rate brachytherapy as monotherapy for prostate cancer.2017
Author(s)
Yoshioka Y, Kotsuma T, Komiya A, Kariya S, Konishi K, Nonomura N, Ogawa K, Tanaka E, Nishimura K, Fujiuchi Y, Kitamura H, Yamagami T, Yamasaki I, Nishimura K, Teshima T, Nakamura K, Itami J.
-
Journal Title
Int J Radiat Oncol Biol Phys
Volume: 97
Pages: 952-961
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
-
[Journal Article] Nationwide multi-institutional retrospective analysis of high-dose-rate brachytherapy combined with external beam radiotherapy for localized prostate cancer: An Asian Prostate HDR-BT Consortium.2017
Author(s)
Ishiyama H, Kamitani N, Kawamura H, Kato S, Aoki M, Kariya S, Matsumura T, Kaidu M, Yoshida K, Hashimoto Y, Noda Y, Lim KHC, Kawase T, Takahashi T, Inaba K, Kumano M, Yoshikawa N, Yoshioka Y, Nakamura K, Hiratsuka J, Itami J, Hayakawa K.
-
Journal Title
Brachytherapy
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-