2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the novel therapy for the CRBSI using the induction of the intestinal mucosal immunity by administration of GLP-2.
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16K10466
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
加治 建 鹿児島大学, 附属病院, 特任教授 (50315420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
山田 和歌 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 特任助教 (20457659)
川野 孝文 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40457651)
中目 和彦 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (70448570)
向井 基 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (80468024)
山田 耕嗣 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (80528042)
大西 峻 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (10614638)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 完全静脈栄養 / 粘膜免疫 / GLP-2 / 敗血症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでに確立した完全静脈栄養ラットを使用し、完全静脈栄養+E. coli投与による敗血症発症後にGLP-2投与を行い、CRBSIに対するGLP-2の治療効果を検討する実験を行った。方法は、ラットをセボフルレンによる全身麻酔下に中心静脈カテーテルを頸静脈に留置し、高カロリー輸液による静脈栄養管理を3日間実施した。その後 E coli.(10 8 コロニー/ml)を静注し、これまでの研究で腸管に対して有効であったGLP-2(10μg/kg/h)を投与し、 76 時間後まで経過観察する実験を行った。GLP-2の投与量については、当初の予定では、高用量 50μg/kg/hを予定していたが、腸管粘膜に有効であった10μg/kg/hを最初に用いた。結果としては、生存したラットの腸管粘膜への変化は明らかでない事に加えて、6時間後、12時間後まで生存するラットが少なく、安定した生存曲線が得られなかった。この原因として①E coli溶液が低容量で溶解したため菌濃度が均一化していない②GLP-2濃度が十分に上がっていない③実際に起こった敗血症に対してGLP-2自体の効果がない等の可能性が考えられた。①については、溶解容量を増加し、混和を繰り返すことでE coli溶液の均一化を図りことが可能となった。②については、GLP-2濃度の投与濃度を増加させる予定である。現在、76時間の生存が5割程度になるようなE coli濃度を決定し、GLP-2投与の治療効果を判定するために比較可能な検体数を目指して研究を継続している。
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