2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K10516
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
粕谷 和彦 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (80307313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 慎吾 東京医科大学, 医学部, 臨床講師 (20398770)
土田 明彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50207396)
糸井 隆夫 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60338796)
岡 潔 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 関西光科学研究所 量子生命科学研究部, 上席研究員(定常) (80354661)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ステント / 消化管 / 吸収性素材 / 食道狭窄 |
Outline of Annual Research Achievements |
食道癌に対する全周性の内視鏡粘膜下層剥離術(ESD)後の狭窄予防用のステントを開発中である。使用する材料の選定を行った。最も適したものはモノフィラメントのポリグリーコール酸の吸収糸であった(実験にはベアーメディック製モノシティンガーを採用)。その糸を使い、多種類の方法で編み込み(リリアン編み等)、その後、80度で3時間、真空下で加温し、形状記憶の性質を持たせた。その過程でステントは約10%縮んだため、心棒を挿入する方法を加えた。そして屈曲や変形試験を行い、ステント内腔の確保にはリリアン編みが最適と判断した。次に6爪と8爪のリリアン編み器を開発した。X線に不透過にするため、水溶性造影剤(ウログラフィン)に浸した後、X線撮影を行った。その結果、1分程度で造影剤はステント内に浸透し、X線撮影装置で描出可能な事が分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ステントにX線不透過にするため、予定以上の種類の実験を行う必要ができた。またそのステントが生体内でどのような形態であるかを確認するべく、小動物用のステントも作成する必要がでてきた。そのため、当初の予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
小動物用のステントが完成次第、体内へ埋め込み、一定期間でCT撮影を行う予定である。それにより解剖することなく、ステントの状態を観察し得ると考えている。その後順次、大動物、ヒトへと応用予定である。
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Causes of Carryover |
ステントの作成において、X線透過性のものから不透過のものに変える必要がでた。そのため予定していた大動物(ミニブタ)の実験が行えなかったため、研究費に残高が生じた。 次年度に本年度分の予定実験を行う。次年度は新規ステントをデリバリーするシステムを立ち上げるので、そちらの研究費とする予定である。
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