2016 Fiscal Year Research-status Report
クモ膜下出血後の脳血管攣縮, 遅発性虚血障害発症分子としてのDAMPs
Project/Area Number |
16K10746
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
菊池 清志 久留米大学, 医学部, 助教 (60404539)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
田中 永一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (80188284)
森元 陽子 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (30437967)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | クモ膜下出血 / 脳血管攣縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
クモ膜下出血 (Subarachnoid hemorrhage; SAH)患者は約40%が死亡, 社会復帰できるのは約30%に過ぎないため, 社会的損失は計り知れない. SAHの最も重要な合併症である脳血管攣縮と遅発性脳虚血は, SAHより遅延して発症し, かつ遷延し, そして遠隔部位にも発症する. すなわち“時間的, 空間的拡大: Temporo-Spatial Expansion”という他の臓器には見られない病理・病態的特徴がある. そこで本研究では, この問題を脳の特殊性である“Neurovascular Unit”と特殊なリンパ流の一種であることが判明してきた“髄液流Glymphatic system”に対するDAMPs (Damage Associated Molecular Patterns) の振舞いという面からアプローチする. 具体的にはexosome, NETs (Neutrophil Extracellular Traps) を担体とするDAMPs: HMGB1とヒストンの脳におけるダイナミズムを解析し, これが SAH 合併症の時空軸にどのように関るのかを明らかにする. クモ膜下出血患者の血液および髄液検体を収集し解析しているが、患者から臨床検体を採取する研究協力者が異動となり、初年度は、検体採取が思うようにできなかった。 至急、動物実験の準備を進め、本年度の6月より開始する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
患者から臨床検体を採取する研究協力者が異動となり、検体採取が思うようにできなくなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
予定していた臨床検体が、思うように集まっていない。 動物実験を本年度6月より開始する。
|
Causes of Carryover |
当初の予定どおりに研究を進められず、その結果、予算を余らせることにつながった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
動物実験を開始し、予算を使用予定である。
|