2017 Fiscal Year Research-status Report
クモ膜下出血後の脳血管攣縮, 遅発性虚血障害発症分子としてのDAMPs
Project/Area Number |
16K10746
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
菊池 清志 久留米大学, 医学部, 助教 (60404539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
田中 永一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (80188284)
森元 陽子 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (30437967)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | クモ膜下出血 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初は、クモ膜下出血患者の血液と髄液を採取し、血中・髄液中DAMPs(Damage Associated Molecular Patterns) 値と患者の脳血管攣縮 (vasospasm) と 遅発性脳虚血 (Delayed Cerebral Ischemia)に相関がみられるか検証する予定であった。しなしながら、担当者が異動したことで、進んでいない。 動物実験としては、当初、マイクロミニブタを用いる予定であったが、サイズの問題で、マイクロCTを撮影できず、ラットモデル作製へと変更した。 一方、ラットクモ膜下出血モデルを完成させ、神経症状などの機能評価、頭部CT画像撮影、脳組織および血液採取などを行った。 採取後の組織染色などは、近日中に行う予定である。 当初の予定では、トロンボモジュリンを用いて、その治療効果を評価予定であったが、期待する結果を得ることができなかった。 そのため、介入群として、クモ膜下出血作製前に運動を行わせ、その "pre-conditioning" による予防効果を評価することへ変更した。 神経機能評価、頭部CT画像撮影、組織採取は既に行っている。神経機能評価においては、介入群(予防的運動群)は、非介入群(運動をしていない群)と比較し、いくつかの指標で、神経血管保護効果を思わせる結果を得られている。 今後、免疫染色、蛍光免疫染色、ウエスタンブロッティングなど、ターゲットなる物質の解析を進め、統計処理を行う。 統計処理の結果、非介入群と介入群との2群間で、有意差が得られれば、早急に論文を執筆し、メジャージャーナルへ投稿する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験の進捗は問題ないが、予定していた患者検体の採取が、進んでいないため。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験で採取した組織を解析・統計処理を行い、非介入群と介入群との間で有意差が得られれば、論文投稿へ進める。
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Causes of Carryover |
抗体など、購入予定だったものを購入しなかったため。
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