2017 Fiscal Year Research-status Report
健康状態評価に基づく日本人高齢者泌尿器癌患者の管理指針作成
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16K10991
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
並木 俊一 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (40400353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 慎一 東北大学, 大学病院, 講師 (10622425)
安達 尚宣 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20706303)
海法 康裕 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30447130)
荒井 陽一 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50193058)
三塚 浩二 東北大学, 大学病院, 講師 (80568171)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者 / 尿路悪性腫瘍 / 健康状態評価 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺癌や膀胱癌などの尿路悪性腫瘍は一般的に高齢者に発生することが多く、人口の高齢化に伴いその罹患数は増加している。高齢者では個々の患者の健康状態に基づく治療法の選択が重要であり、本研究では高齢者癌治療の成績や、健康状態評価の方法を検討する上で必要となる基本的な情報を収集し、そこから出てくる課題や問題点を明らかにし解決策を見出すことを目的としている。 平成29年度はこれまで収集した高齢者泌尿器癌患者の患者背景や治療成績の情報、また同時に収集したGeriatric 8スクリーニングによる健康状態の評価の検討を行った。その結果、海外で作成されたgeriatric 8 ツールがBMIや内服数などいくつかの評価項目において日本人の高齢者では評価方法が適切ではない可能性が出てきた。そこでまずは日本人における点数の付け方などの基準に関する検証が必要と考えられた。 また例えば同じ高齢者の前立腺癌でも、早期癌と進行癌で同じ点数のカットオフで標準治療を行うかどうかの判断をしていいかという点も疑問としてあがった。癌種や進行度にかかわらず、まず高齢者の健康状態を評価することがまず必要であることに変わりはないが、癌側の要因、すなわし癌の種類や進行度、あるいは治療による侵襲の大きさも実際に高齢者の治療を検討する上では重要となってくるため、さらに検討が必要と考えられた。 今後はこれまでの日本人高齢者の健康状態の評価の検討を進めるとともに、まずは前立腺癌をモデルケースとして、早期癌と進行癌に分けて高齢者の治療の適応がどのように変わってくるかについても検討を行っていくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度はこれまで収集した情報をもとに、高齢者健康状態評価の日本人での結果や課題などを検討してきた。今後は課題となった点についてさらに原因検索を進め、より日本人に適した評価法の開発につなげていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
前立腺癌でも早期癌と進行癌では治療の適応や治療方法自体も異なるため、両者を分けて解析を行う。また新規治療薬の登場により、特に進行前立腺癌では標準治療が変わってきており、高齢者における治療状況に関する情報収集と、現在我々が行っている臨床試験から得られた情報の比較を行う。
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Causes of Carryover |
平成29年度は計画通り進捗したが、効率的に実施することができ、次年度使用額が生じた。次年度使用額は平成30年度の助成金と合わせて、論文発表に必要な英文校正や投稿料に使用する計画である。
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