2018 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of function of the flavonoids which is active on the fertility rate of IVF.
Project/Area Number |
16K11075
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
田中 宏光 長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (10263310)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 不妊症 / 精子 / 精子形成 / 生殖細胞 / 精巣 / 生薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来より、不妊症治療や優良な家畜の安定的な生産と希少動物の保護などのために、人工授精が行われている。貴重な精子や卵子を用いることから、その受精率を向上させて効率よく人工授精を行えることが望まれている。本研究では、IVFにおいて受精率を向上させる甘草抽物内の有効成分を同定し、その作用機序について解析を進めた。 その結果、甘草有効成分のうちイソリキリチゲインやホルモノネチンを加えると受精率を向上させることが明らかになった。これら蛍光分子の精子での局在を蛍光顕微鏡で観察した結果、Post-acrosome region及びMid pieceに強いシグナルを得た。また、精子タンパク質をSDS-PAGEで展開し、オーバーレイアッセイを行った結果、蛍光を発するバンドを検出した。また、これら分子が精子の活性化にどの様に影響を与えるのかを調べた結果、アクロソーム反応にはほとんど影響を与えないが、ハイパーアクティベーションを示す精子の割合が増えた。これら分子は、射出後の精子の運動性や成熟に影響を与え、受精率を向上させたものと考えられる。今回、これら分子が細胞膜を通過することが蛍光顕微鏡観察によって示された。細胞内のタンパク質に作用し精子の活性化に影響を与えると考えられる。オーバーレイアッセイで得られた結果をもとに、精子の結合タンパク質の同定を、タンパク質アレーを用いてすすめている。また一方で、新たに植物からIVFの受精率を上げる化合物を同定したので、同時に機能解析を進めた。
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[Journal Article] Effect of Lepidium meyenii on in vitro fertilization via improvement in acrosome reaction and motility of mouse and human sperm.2019
Author(s)
Aoki Y, Tsujimura A, Nagashima Y, Hiramatsu I, Uesaka Y, Nozaki T, Ogishima T, Shirai M, Shoyama Y, Tanaka H, Horie S.
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Journal Title
Rep Med Biol
Volume: 18
Pages: 57-64
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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