2017 Fiscal Year Research-status Report
難治性頭頸部癌に対する次世代高分子ナノDDSの開発
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16K11226
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 有 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80548553)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生体イメージング / ナノテクノロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では高分子ナノDDSにステルス性、血中安定性、腫瘍選択性、腫瘍浸透性などの機能を複合的に賦与し、生体内動態を多角的・総合的に評価することによりそれぞれの分子修飾を最適化する。研究計画に基づき、平成28年度は血中滞留性評価、肝代謝と腎排泄について評価し外殻を構成する最適なPEG鎖長を分子量12000と決定した。舌癌頚部リンパ節転移モデルマウス(SAS-L1:ヒト舌癌リンパ節転移細胞株)および難治性癌モデルマウス(HSC-2:ヒト舌癌細胞株)も安定して作成出来るようになった。平成29年度はαvβ3およびαvβ5インテグリンに特異的に結合するcRGDリガンドをナノDDS表面に搭載した。ナノDDS表面へのリガンド搭載率を最適化するために、IVIS発光蛍光イメージングシステムや生体リアルタイム共焦点レーザー走査型顕微鏡を用いて高分子ナノDDSの腫瘍内動態評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従い、リガンド搭載率をパラメーター(0-100)として、高分子ナノDDSの腫瘍集積および転移リンパ節集積を評価する。
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Research Products
(22 results)