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2018 Fiscal Year Research-status Report

次世代シークエンサーを用いた急性脳炎・脳症診断への新たな取り組み

Research Project

Project/Area Number 16K11402
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

吉矢 和久  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (40379201)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 弘毅  関西医科大学, 医学部, 助教 (30609590)
嶋津 岳士  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50196474)
清水 健太郎  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
小倉 裕司  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70301265)
小島 将裕  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70721091)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords急性脳脊髄炎・脳症 / 高速度シークエンサー / 原因微生物 / 術後髄膜炎
Outline of Annual Research Achievements

急性脳脊髄炎・脳症の原因には、ウイルス・細菌性感染、免疫介在性などの原因が知られている。しかしながら原因の特定できない症例も多く、その確定診断は重要な課題である。当施設でも2002年~2018年までに84例の急性脳脊髄炎・脳症症例が入院となった(術後髄膜炎は除く)。平均年齢は44歳、男性52例、女性32例。このうち細菌性髄膜炎が20例、ウイルス性脳炎が疑われる症例が18例、免疫介在性脳炎・脳症が7例、真菌性2例、結核性1例、原因不明が36例であった。ウイルス性、細菌性と診断した症例の中でも起因となる病原体が特定できた症例は極めてまれである。本研究ではこれらの84例の急性脳脊髄炎・脳症の症例のうち18例の髄液を採取し、高速度シークエンサーを用いたメタゲノム解析を行うことにより原因病原体の同定を予定している。この測定系を確立するためにまず術後髄膜炎と診断した9例の髄液を採取しその測定を行った。しかしながら、髄液を用いたメタゲノム解析の測定系の調整に時間を要しており、次年度中に18例の急性脳脊髄炎・脳症の髄液を用いた高速度シークエンサーによるメタゲノム解析結果を出す予定である。この測定系が確立し、原因が不明であった急性脳脊髄炎・脳症の原因微生物が同定されれば、急性脳脊髄炎・脳症の新たな診断方法の確立と治療法開発につながると考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

現在、髄液検体の採取は終了し、髄液検体を用いた高速度シークエンサーによるメタゲノム解析の実験系の調整を継続している。1年研究機関を延長し、メタゲノム解析結果が出次第報告書を作成する予定である。

Strategy for Future Research Activity

メタゲノム解析の結果が出次第、髄液を用いた急性脳脊髄炎・脳症の原因微生物診断方法を確立し、紙面・学会報告を行っていく。また、原因微生物同定が可能となれば、その新たな治療戦略についても検討を続ける予定である。

Causes of Carryover

高速度シークエンサーによる髄液の測定系の調整中のため、測定に関連した予算を次年度に繰り越す必要があるため。

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Published: 2019-12-27  

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