2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the action of geranylgeraniol which reciprocally controls bone resorption and bone formation and its application to osteoporosis
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16K11487
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
友村 美根子 明海大学, 総合教育センター, 教授 (30217559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 龍一郎 城西大学, 薬学部, 准教授 (20415201)
坂東 健二郎 明海大学, 歯学部, 講師 (50347093)
友村 明人 明海大学, 歯学部, 教授 (60188810)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ゲラニルゲラニオール / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 歯髄細胞 / ビスホスホネート / 骨粗鬆症 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨組織は骨形成をする骨芽細胞と骨破壊をする破骨細胞のバランスで維持されている。高齢社会で問題となっている骨粗鬆症はこのバランスが崩れ、骨芽細胞の活動が低下し破骨細胞の活動が優位となり骨密度の低下による骨折が起こりやすくなる。骨粗鬆症の予防・改善・治療薬の開発が急務である。植物の精油に含まれるゲラニルゲラニオールは頭蓋骨由来の骨芽前駆細胞から骨芽細胞への分化を促進する。一方、骨髄由来破骨前駆細胞から破骨細胞への分化は抑制することから、骨形成促進物質としての可能性が示唆されている。 今回、ゲラニルゲラニオールの硬組織形成促進効果について歯に着目し、マウス歯髄細胞から骨組織と類似する構造を持つ歯の象牙質を形成する象牙芽細胞の分化へのゲラニルゲラニオール効果について検討した。マウスの切歯歯髄組織をタンパク分解酵素を用いて分散後、培養に用いた。ゲラニルゲラニオールはチャコールストリップ血清下においてビタミンCとグイセロリン酸添加による培養歯髄細胞の分化指標であるアリザリンレッドSの染色活性を高め、石灰化を促進することが分かった。 現在、骨粗鬆症治療薬として破骨細胞の分化阻害薬であるビスホスホネートが用いられている。ビスホスホネートの骨芽細胞への分化について検討した結果、強い抑制効果があった。しかし、ゲラニルゲラニオールの同時添加により、ビスホスホネートの骨芽細胞分化抑制作用が、緩和されることが分かった。従って、ゲラニルゲラニオールは硬組織一般の分化を促進する可能性を示唆した。
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Remarks |
友村美根子:ゲラニルゲラニオールと骨代謝、別冊 BIO Clinica 慢性炎症と疾患、第7巻、p113~p115、北隆館、2018年 坂上宏、友村美根子、他17名:ササヘルスによるホルメシスおよび細胞保護効果の誘導、New Food Industry、60巻、p39~p48、エヌエフアイ合同会社、2018年
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Research Products
(12 results)