2016 Fiscal Year Research-status Report
NFκBデコイ核酸の超音波マイクロバブル導入による変形性顎関節症の新規治療の開発
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16K11777
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
村本 健 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30345300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細道 純 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00420258)
石田 雄之 東京医科歯科大学, 学内共同利用施設等, 特任助教 (00516297)
鈴木 淳一 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (90313858)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デコイオリゴ核酸 / NFκB / 顎関節組織 / 歯周組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性顎関節症における関節軟骨の病的破壊に対する根治療法は現時点では無く、臨床的には人工材料を用いた関節頭の外科的再建が試みられている。しかしながら顎関節は、成長および加齢にともなう咀嚼環境の変化への適応が求められる組織であるため、生体適応が期待できない人工材料の長期予後は疑問視される。そこで応募者らは、①顎関節軟骨の分子破壊機構、②生体への核酸医薬の遺伝子導入法に関する先行研究を元に、『変形性顎関節症に対する、①疾患の分子病態に基づき、②生体親和性が高く、かつ③非侵襲的な、新規治療法の開発を行う』ことを本研究の全体構想として掲げ、『顎関節軟骨の病的破壊の活性経路NFκB を標的とするデコイ型核酸(”おとり”合成DNA)を作製し、超音波マイクロバブル導入法を用いて、マウスモデル顎関節への非侵襲的遺伝子導入を行い、顎関節軟骨の病的破壊の抑制技術の基盤を確立する』ことを本研究の具体的な目的として遂行する。変形性顎関節症における関節軟骨の病的破壊の進行を抑制する、核酸医薬による新規治療の開発を目的とする細胞培養実験および動物実験を、段階的に展開する。平成28年度に、❶細胞培養系において顎関節由来の軟骨分化細胞に対するデコイ導入の基礎実験を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
変形性顎関節症モデルの作成の遅延
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Strategy for Future Research Activity |
疾患モデル動物手法のおよびデコイ導入の手法の確立
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Causes of Carryover |
疾患モデル動物の確立の遅延
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
疾患モデル動物の確立に使用する
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