2018 Fiscal Year Annual Research Report
Dose orthodontic force induce autophagy of osteoclast precursor ?
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16K11798
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
荒井 敦 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00532772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 泰浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)
山田 一尋 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 教授 (40182521)
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90329475)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 破骨細胞 / オートファジー / 破骨細胞前駆細胞 / Beclin 1 |
Outline of Annual Research Achievements |
矯正力が誘導する骨改造において、破骨細胞は中心的役割を担うが、誘導機構の詳細は不明である。我々は破骨細胞の誘導研究において、破骨細胞への分化が決定した前駆細胞(quiescent osteoclast precursors, qOP)を同定した(J Cell Biol, 2008)。本研究では、矯正力によるqOPのAutophagy誘導機構を解明する。Autophagyはプロテアソーム系と並ぶ細胞内の主要分解系で、細胞の恒常性維持に重要な役割を担っている。近年、細胞の分化、活性の過程においてAutophagyが関与することが報告されている。しかし、破骨細胞分化過程においてAutophagyがどのような役割を担っているかについてはいまだ不明な点が多い。 そこで我々は破骨細胞分化におけるAutophagyの役割について解析をおこなった。 昨年までの解析により、Autophagy関連遺伝子Beclin 1の発現もRANKL刺激により上昇した。 またBeclin 1の過剰発現は破骨細胞分化を亢進した。さらに、RANKL刺激によるBeclin 1の発現誘導メカニズムの解析を行った結果、①RANKL刺激によりBeclin 1へのubiqutinチェーンの結合が増加、②Beclin 1へのubiqutinチェーンの結合はTRAF6を介するメカニズムであることが考えられた。平成30年度はBeclin 1を破骨細胞特異的にノックアウトしたコンディショナルノックアウトマウスが完成し、解析を行った。破骨細胞分化に影響はみられなかったが、皮質骨の肥厚が認められ骨形成に影響を及ぼしていることが示唆された。これらのことより、RANKLにより刺激されたAutophagyの活性化は、破骨細胞の分化誘導因子の一つであることが示唆された。
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Research Products
(3 results)