2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K11818
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
中村 浩志 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00278178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (90278177)
大須賀 直人 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80247535)
八上 公利 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 准教授 (00210211)
定岡 直 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (80549395)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨吸収 / ポリフェノール / イソフラボン / 破骨細胞 / マコモダケ / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
破骨細胞の分化と骨吸収機能の分子機構の解明により、RANKL中和抗体などの新たな骨吸収抑制剤が開発され、骨粗鬆症や関節リウマチをはじめとする代謝性骨疾患治療薬の地図が塗り替えられようとしている現在、骨吸収と共役して骨形成を促進する薬剤の開発が望まれている。従来から骨粗鬆症の治療方法として女性ホルモンであるエストロゲンの補充療法が行われてきたが、副作用他があるため使用には制限がある。そこで注目されたのが、エストロゲン様構造を有する大豆などに多く含まれるイソフラボンである。しかしながら、イソフラボン系薬剤には骨粗鬆症患者の骨折予防効果は認められない。そこで本研究では、イネ科植物マコモダケ抽出成分に注目した。マコモダケは食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富であり、健康食品としても有用である。我々は、長野県で栽培しているマコモダケの粉末化を行い、エンドトキシン誘発ぶどう膜炎モデル動物(マウス)にマコモダケ粉末を内服させる実験を行った。その結果、マコモダケ成分の投与は、ぶどう膜炎の炎症度を軽くすることを明らかにした。ポリフェノールは、ほとんどの植物に色素として含まれている苦味や渋みの成分であり、5000種類以上存在するとも言われている。赤ワインに含まれているポリフェノールが心臓疾患発症率を低下させるという結果やお茶に含まれるカテニンの殺菌作用・コレステロール低下作用は良く知られている。マコモダケの中にも、各種ポリフェノールが含まれている可能性が十分ある。リポ多糖(LPS)によって促進されるマウスマクロファージにおける炎症性サイトカイン(TNF-αおよびIL-1β)産生を、マコモダケ抽出成分が抑制するとする実験結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
リポ多糖(LPS)によって促進されるマウスマクロファージにおける炎症性サイトカイン(TNF-αおよびIL-1β)産生を、マコモダケ抽出成分が抑制するとする実験結果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
歯槽骨吸収モデルマウスを用いた骨形成促進機構の解析 OPG欠損マウスは全身性の骨吸収の亢進と共に骨形成の促進が共役して認められるモデルである。このマウスを用いて、我々は、新規かつ簡便な歯槽骨吸収解析モデルを作製することに成功した。そこで、低分子ポリフェノールおよびマコモダケ粉末エタノール抽出成分の歯槽骨吸収改善効果について、マイクロCTを用いた形態学的な解析を実施する。
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Causes of Carryover |
(理由)歯槽骨吸収モデルマウスを用いた骨形成促進機構の解析実験が遅延したため。 (使用計画)上記実験を早急に開始する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Protein kinase N3 promotes bone resorption by osteoclasts in response to Wnt5a-Ror2 signaling.2017
Author(s)
Uehara S, Udagawa N, Mukai H, Ishihara A, Maeda K, Yamashita T, Murakami K, Nishita M, Nakamura T, Kato S, Minami Y, Takahashi N and Kobayashi Y
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Journal Title
Sci Signal
Volume: 10
Pages: eaan0023
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Osteogenic factor Runx2 marks a subset of leptin receptor-positive cells that sit atop the bone marrow stromal cell hierarch.2017
Author(s)
Yang M, Arai A, Udagawa N, Hiraga T, Lijuan Z, Ito S, Komori T, Moriishi T, Matsuo K, Shimoda K, Zahalka HA, Kobayashi Y, Takahashi N and Mizoguchi T
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Journal Title
Sci Rep
Volume: 7
Pages: 4928
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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