2017 Fiscal Year Research-status Report
口腔機能別オーラルケア・マネジメントの全身合併症低下に関する検討
Project/Area Number |
16K11853
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山口 昭彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (50423942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 啓太 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (10646376)
田村 佳代 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (20378714)
園部 純也 京都大学, 医学研究科, 講師 (50464219)
別所 和久 京都大学, 医学研究科, 教授 (90229138)
高橋 克 京都大学, 医学研究科, 准教授 (90314202)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | オーラルケア |
Outline of Annual Research Achievements |
A) 入院患者を対象とし、口腔環境と口腔機能の定量的な評価法を検討する。 対象:当科紹介受診された周術期管理を行った患者を対象とする。月に約130 名程度が紹介受 診されており、年間で約1500 から2000 人程度の患者が受診されている。そのため、研究の第一段階として1500 人程度を目標に横断的調査を開始する。① 摂食、咀嚼、嚥下に関する調査1. 食事内容に関する調査、嚥下状態に関する調査を入院カルテによる調査を行う。2. 咀嚼機能に関する検査:咀嚼力判定ガム(ロッテ社製,平野ら,2001)を義歯の有無に関わらず1 分間咀嚼し色の変化を観察する。色の変化は色測計を用いる。② 口腔検診(現在歯数、義歯の有無、歯周組織の状態、粘膜の状態、舌苔、口臭)③ 口腔機能及び細菌の客観的検査(1~5)1. 唾液湿潤度の測定: 口腔乾燥の簡易測定法として開発された方法を用い、Kiso-Wet を垂直に10 秒間、摂食・保持後に取り外し湿潤幅を測定。2. 舌圧の測定。(未実施)3.細菌数の測定: 口蓋最深部または舌背から滅菌綿棒を用いて1 回転して資料を採取しPCR インベーダー法にて総細菌数の測定。(未実施)4. 唾液吐出液から濁度とアンモニアの測定:唾液吐出液から濁度とアンモニア濃度を測定する。アンモニアの測定は、市販試験紙・アミノチェックTM を用い、発色の程度をポケットケムBA(アークレイ(株))で測定する。(未実施)5. カンジダの測定:カンジダ数はオーラルケアの指標となる事ことから、舌より滅菌麺棒で10回ずつスワップして資料を採取して、クロムアガーカンジダ培地に塗抹し48 時間培養後にカウントする。(未実施)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学内倫理委員会の申請、更新に期間を要したため。また、個人情報保護法の改正により、患者個人情報の管理方法、データでの保存方法について検討を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
定量化した口腔環境、口腔機能と患者の疾患、全身状態、要介護度、医療費との関係について横断的に調査する。カルテなどの情報から、全身の状態に関する調査(要介護度、認知症高齢者の日常自立度、既往歴、現疾患、服薬状況、栄養状態、医療費、検査内容、内服薬)を行い、口腔環境や口腔機能が全身状態、要介護度、医療費に与える影響について検討する。 口腔機能別オーラルケアの実施口腔機能の状態によって患者をカテゴリー分類する。口腔機能を評価し段階的にカテゴリー化する。それぞれのカテゴリーでオーラルケアの方法を検討し、オーラルケアマニュアルを作成する。口腔機能を評価し段階的にカテゴリー化する。それぞれのカテゴリーでオーラルケアの方法を検討し、オーラルケアマニュアルを作成する。オーラルケアマニュアルをもとに、それぞれの患者に対しオーラルケアを実施する。これにより実施者間でのバイアスを軽減させる事ができる。
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Causes of Carryover |
他の寄付金から使用したために、当該助成金が生じた。 引き続き本研究に使用していく。
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