2016 Fiscal Year Research-status Report
オーラルフレイルの早期発見・早期改善は全身フレイルを阻止できるか
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16K11887
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉川 峰加 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 准教授 (00444688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栢下 淳 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (40312178)
津賀 一弘 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 教授 (60217289)
木村 浩彰 広島大学, 病院(医), 教授 (60363074)
吉田 光由 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 准教授 (50284211)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔機能低下症 / オーラルフレイル / サルコペニア / フレイル / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年6月に広島大学医学系研究(疫学)倫理審査委員会へ研究申請を行い,11月に研究開始の許可を得た.その後12月から,県立広島大学・人間文化学部主催の健康教室「健康フォーラム2017」,広島市南区介護予防公開講座にて口頭とチラシでの公募を行ったうえ,広島大学病院歯科にて研究協力者のポスター公募を開始し,平成29年1月末より調査を開始した. 平成29年3月までに協力者9名(男性3名,女性6名)を得た. 調査は広島大学病院歯科にて研究同意書へのサインや質問紙調査,口腔機能評価等を実施し,リハビリテーション科にて歩行速度や握力の測定,膝伸展検査,連続立ち上がり検査を実施し,栄養管理室にて生体電気インピーダンス分光法検査(S-BIS:INBODY)と栄養聞き取り調査(簡易型自記式食事歴法質問票:BDHQ)を行った.各科での評価者は同一人物とし,ランダム化にてコントロール群・口腔機能リハビリテーション介入群・栄養指導介入群に協力者を振り分けている.結果については,調査当日にBDHQの結果を直接提示できないことより,BDHQ以外の結果に関して協力者本人へ説明を行い,調査後日にあらためて電話と書面にて調査全体の結果を説明のうえ,介入研究への協力を仰いだ.3月末までに9名中7名が栄養指導介入となり,うち2名が3月末日までに介入1ヶ月目へ入っている.引き続き,新規研究協力者を広島大学病院内外にて勉強会・ポスター・チラシ等で公募中であり,介入研究の協力承諾も得られつつある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会の承認が遅れたため,予定よりも協力者の数が少ない. 平成28年11月に広島大学医学系研究(疫学)倫理審査委員会の許可を得た(第E-576号)後,12月より研究協力者の公募を始め,平成29年1月より調査を開始した. 平成29年3月末日までに協力者は9名(男性3名,女性6名,71-77歳)で,高血圧,高コレステロール血症,糖尿病,狭心症の既往等を有するものの,かかりつけ医・歯科医を持ち,日常生活を支障なく送る者であった.歯科に関しては,全員が歯痛等の問題のないメンテナンス対象の者であり,天然歯のみまたは部分床義歯を有していた.第1回の基本調査を実施し,詳細な結果を協力者本人に口頭ならびに書面にて説明した.上記9名中4名がアジアのワーキンググループが作成したサルコペニア基準にてサルコペニアと診断された(Chen LK, et al., J Am Med Dir Assoc. 2014; 15(2): 95-101).また2名は予備群レベルであった.歩行速度に問題はなかったものの,握力やSMI(skeletal muscle index, 四肢筋量(kg)を身長(m)の2乗で除したもの,kg/m2)が低下していた.一方,日本老年歯科医学会が提唱する口腔機能低下症の診断基準(http://www.gerodontology.jp/committee/file/oralfunctiondeterioration_record.pdf)に当てはまった者はいなかった.舌口唇運動機能低下や低舌圧を示すものが多かったが,口腔不潔や嚥下機能低下を示す者はいなかった.9名中7名(男性2名,女性5名)が栄養指導を希望したため,広島大学病院の管理栄養士による栄養指導とウオーキング等の簡単な運動指導の介入をスタートしている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は研究協力者が少なかったため,平成29年度は広島県・広島市歯科医師会・広島大学病院の協力を仰ぎ,地域の介護予防教室や8020表彰式にて研究協力者を増員する予定である.また,口腔の機能低下よりも全身の筋量低下について協力者の関心が高く,口腔リハビリテーションの協力にこぎつけられない現状がある.口腔リハビリテーションと栄養指導の関係についてはまだまだ明らかになっていないこともあり,協力者にはランダム化を行い,バランスよく口腔リハビリテーション群と栄養指導群およびコントロール群と割り振っていく.
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Causes of Carryover |
研究協力者の謝金として予定してが,協力者の都合がつかずキャンセルとなってしまったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究協力者への謝金ならびに配布資料の用紙ならびに印刷代等として使用予定である.
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Maximum tongue pressure is associated with swallowing dysfunction in ALS patients2017
Author(s)
Hiraoka A, Yoshikawa M, Nakamori M, Hosomi N, Mori T, Oda M, Maruyama H, Yoshida M, Izumi Y, Matsumoto M, Tsuga K
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Journal Title
Dysphagia
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Prediction of pneumonia in acute stroke patients using tongue pressure measurements2016
Author(s)
Nakamori M, Hosomi N, Ishikawa K, Imamura E, Shishido T, Ohshita T, Yoshikawa M, Tsuga K, Wakabayashi S, Maruyama H, Matsumoto M
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Journal Title
PLOS One
Volume: 11
Pages: ‐
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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