2019 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a Model for Estimating the Number of Ward Nurses Incorporating the Nursing Competency of Nurses Supporting the Differentiation of Hospital Functions
Project/Area Number |
16K12009
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
阿部 祝子 東京医科大学, 医学部, 教授 (40575693)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護実践 / 目標管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力が得られた公設公営3病院の看護師を対象に,目標管理の意識について質問紙調査を実施した.268名の看護師から回答が得られ,有効回答数は260(97.0%)であった. 目標管理の評価の目的を複数回答で尋ねると,自分の成長・学びのためが195名,正当な給与支払いのためが122名,病棟の看護師配置を行うためが55名,勤務(計画)表の作成のため17名,クリニカル・ラダーを進めるためが92名,他者を知るためが19名,その他として病院の決まり,目標達成感,および不明が各1名であった. 評価のメリットについて,自分を振り返る機会になるが193名,自分の成長や学びが明らかになるが150名,クリニカル・ラダーの承認が明らかになるが72名,昇格・昇進の理由・根拠が明らかになるが45名,客観的に実力が評価されるが82名であった.評価のデメリットについて,評価基準がはっきりしていないが99名,不公平であるが29名,評価者の主観に依っているが106名,評価項目が分かりにくいが75名,評価結果が反映されないが46名,時間がかかるが59名でであった. 人事評価・目標管理の目的をポジティブにとらえていた看護師が94%存在した反面,問題として,回答者の20~40%が評価基準の不明瞭さ,評価者の主観に依存,評価結果の反映など回答していた.人事評価・目標管理の必要性・目的は理解しても,そのしくみを知らないのが現状であった.人事評価・目標管理は看護界になじんできており,評価者も被評価者も努力し評価を実施しているが,その活用の仕方が今後の課題として残されているといえる.
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