2019 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of a nursing practice model for relaxation of psychosomatic tension in cancer patients undergoing ambulatory chemotherapy
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16K12060
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
菅野 久美 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20404890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 恵子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70325091)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん看護 / 外来化学療法 / 心身緊張緩和 / 看護実践モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,外来化学療法を受けるがん患者の心身の緊張緩和を促進するための看護実践指針の有効性を評価し精錬することである. 2016年度:関連文献のレビューとともに看護実践指針を用いた先行研究の結果の再分析を行った.また,この中の「看護援助」について,アピアランスケア講習に参加したがん体験者23名から得られたデータも参考として,具体的内容を追加修正した. 2017年度:前年度実施した先行研究の再分析と看護実践指針の修正過程について,International Conference on Cancer Nursing (ICCN 2018)で発表した.さらに,看護実践指針評価のためのアセスメントシートを作成した.このシートの内容は,新たな研究フィールドのエキスパートナースおよび医師とともに検討し,既存の問診票を改訂した中に組み込んで患者の状態把握のために活用を開始した. 2018年度:改訂版問診票による患者の状態と看護実践状況を明らかにすることを目的として3か月間実態調査を行い,看護実践指針の適用可能性を考察した.対象者481名(のべ1500名)のデータを収集した. 2019年度:前年度からの研究の継続とデータ分析を行った.その結果,看護援助と心身緊張の症状に関連があり,本調査での特徴的な結果が得られた.また,改訂版問診票は,対象者のスクリーニング,介入の判断のために活用できると考えられ,看護実践指針の評価ツールとしても有効であると示唆された.以上の内容は,2020年第36回日本がん看護学会学術集会で発表を行った.また,開催延期となったICCN2020でも発表予定である.これらの結果に基づき,看護実践指針を臨床導入するためのフローチャートの原案も作成し,今後は当初計画していた実践的評価を検討していく予定である.
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