2018 Fiscal Year Research-status Report
中高生への子宮頸がん予防啓発に向けた教育支援ーピアエジュケーションの実践と評価ー
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16K12066
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
砂川 洋子 琉球大学, 医学部, 名誉教授 (00196908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照屋 典子 琉球大学, 医学部, 助教 (10253957)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん教育 / 子宮頸がん予防啓発 / 中高生 / 教育支援 / ピアエジュケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの罹患には様々なリスク要因が挙げられているが、多くのがんは生活習慣などと深い関わりがあるとされているため、若い世代からのがんやがん予防教育が重要であることが提言されている。平成24年6月に施行された、がん対策基本推進計画に基づき、文部科学省は平成29年度からのがん教育の全国展開を目指して、学校におけるがん教育の在り方に関して検討してきている。 第一段階研究では中学生、高校生を対象として、がん教育に関するニーズ調査を実施した。その結果、中高生ともに、多くの生徒ががんに対してのイメージは、暗い感じ、苦しい感じ、怖い感じなどのネガティブイメージが高かった。また、がんやがん予防の授業の受講希望は、中高生共におよそ6から7割の者が希望していた。第二段階研究では、ピアサポーターも交えた、介入研究の教育プログラムの構築や学校で働く養護教諭を対象としてのがん教育の研修を実施し、学校関係者との連携構築に努めた。 第三段階研究は、昨年7月に転倒による腰部圧迫骨折に見舞われ、長期の入院加療を余儀なくされたために、学会参加による情報収集、文部科学省主催のがん教育セミナーなどに参加しての情報収集にとどまり、学校現場に介入してのがん教育の調査研究の実施ができていない。 補助期間延長申請を行い承認を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年の7月に転倒による腰部圧迫骨折の診断により長期療養を余儀なくされ、本研究課題の実施ができずに、補助事業期間の延長を申し出て承認を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
1.中学生、高校生を対象とした学校における介入研究はなかなかハードルが高いため、学校関係者(県指導主事、体育教諭、養護教諭、担任)と連携を密にして実施できるように取り組んでいきたい。 2.沖縄本島のみならず、宮古、八重山などの離島の中学校、高等学校にも、がん教育の一環としての、子宮頸がん予防啓発のセミナーや出前授業が実施できるように、取り組んでいきたい。 3.他府県の取り組みに関しても、日本緩和医療学会や日本がん看護学会などに参加して情報を獲得していきたい。
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Causes of Carryover |
1)昨年7月に腰部圧迫骨折に見舞われ、長期入院加療を余儀なくされたために、本研究課題の実施ができなかったため、補助事業期間延長を申し出た。 2)沖縄県内の中学校、高等学校において、がん教育並びに子宮頸がん予防啓発のため介入研究を実施し、評価する予定である。
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Research Products
(2 results)