2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developing an Education Support Program for Families with a View Toward Improving Integrated Community Care
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16K12068
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
星野 純子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00320672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00291740)
川畑 貴美子 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40338190)
筑後 幸恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60310512) [Withdrawn]
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
渋谷 えり子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90197210)
中澤 良子 (大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80381432)
宮部 明美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)
阿部 まゆみ 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 特任准教授 (80467323) [Withdrawn]
儀賀 理暁 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60276269)
関 由起子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30342687)
黒田 真由美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (60803145)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 緩和ケア / 地域包括ケア / 家族 / 教育支援プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域包括ケアとしての緩和ケアに着目し、英国の医療・看護・介護をシームレスにつなぐ介護者支援をモデルにした緩和ケア家族支援プログラムの開発を目的としている。当初、家族向けの支援プログラムの作成を考えていたが、開催した講座やサロンに家族が単独で参加するよりも夫婦での参加が多かったことから、がん体験者と家族の相互作用に着目したプログラムに変更した。最終年度となった2019年度は、作成したがん体験者と家族のための緩和ケア支援プログラム(以下、プログラム)の運用・評価を実施した。 方法として、がん体験者と家族のための支援プログラムを展開している緩和ケアサロンへの参加者を対象にインタビュー調査を実施した。がん体験者6名・家族1名、計7名からデータが得られた。現在、内容分析の手法でがん体験者の分析を進めている。がん体験者の概要は、平均年齢72.2歳、男性2名・女性4名、がん種は全員異なっていた。また、1名を除き、病院で実施されている患者会や同じ疾患の患者会など複数の患者会に参加していた。プログラムについての主な意見として、【患者と家族が共に参加できる会は貴重である】【サロンで学んだことを家族に伝えることにより、がんや緩和ケアについて話す機会が増えた】【家族の気持ちを知ることができた】【家族の支えを実感し感謝の気持ちが増した】などの肯定的な意見が聞かれた一方、【家族に知られたくない気持ちがある】ことから家族と共に参加することに対して消極的な意見も聞かれた。 概ねプログラム内容には満足しており、さらにこのサロンが発展するよう、【がん体験者や家族として貢献したい】という要望も聞かれた。今後は、参加者の役に立ちたいというニーズを満たす内容を取り入れていく必要性が示唆された。
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