2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K12088
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
川西 千惠美 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (40161335)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 婦人科がんサバイバー / 情報 / 生活の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
婦人科がん患者の生活の質では、下肢リンパ浮腫が容姿にも影響することから、どのようにしたら発生しないか、何が関係している文献検討した。その結果、手向ら(2017)は、婦人科がん治療後に下肢リンパ浮腫外来を受診した人は、BMI高値、放射線治療歴がリンパ浮腫の治療予後に関与することを明らかにしている。塚越ら(2017) は、リンパ管静脈吻合術(LVA)をうけた婦人科がん患者が運動を実施すると下肢リンパ浮腫の体積が増えることを抑制すると報告している。 このような情報が患者にとって必要と思われるが、すでに治療を受けて20年が経過した下肢リンパ浮腫のある患者は、今の新しい情報はかかりつけ医から得ているとのことだった。そのような人にどうしたら情報が届くかも課題である。思春期・若年成人(AYA)世代に限った、海外における、下肢リンパ浮腫に関する研究は、オーストラリアで6件、韓国で2件、カナダ・イタリア・スイスで1件ずつ報告されている。下肢リンパ浮腫の発生と年齢について分析した文献は1件のみで、年齢との関係はみられなかった。これらからAYA世代は分析対象者のうち10%以下と少なかったことと年齢区分が研究者によってばらばらである課題が存在した。この内容をEAFONS2019で発表した。18-49歳くらいまでがよくインターネットにアクセスしていることからも対象者はAYA世代以上の年齢に絞ることにした。思春期・若年成人(AYA)世代に関しては、堀部が代表研究で行った「総合的な思春期・若年成人(AYA)世代のがん対策のあり方に関する研究」班によって作成された「支援の手引き」および、「患者・家族向けの情報冊子」が有効な情報となりえると判断した。 また、治験情報では、臨床研究情報ポータルサイトの「国立保険医療科学院の患者様やご家族などの一般の方向け」臨床・治験情報サイトが役に立つとわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
妊孕性の観点からAYA世代に焦点を当てようと準備していたが、役に立つと思われる「支援の手引き」等が出たので、他の年齢にターゲットを絞ることを決定した。 また、家族の介護のため、本年は研究に時間を割くことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙を、AYA世代を除いた形で整える。回答もインターネット形式で答えを回収しようと準備中であったため、質問紙に変更し、分析のち、それらを反映したホームページを作成する、
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Causes of Carryover |
研究が遅れておりホームページが作成できていないため、大きな金額が残っている。 本年度は、これまでの患者に必要と思われる情報の整理をして、ホームページを作成する。
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Research Products
(1 results)