2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development the menopausal care model focus on community tie
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16K12093
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
島 明子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (80337112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原田 まり子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (90374272) [Withdrawn]
高野 良子 名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (90329649)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Women's health / 更年期 / 中高年女性 / 近隣 / ソーシャルキャピタル / ヘルスリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は地域での更年期ケア提供に必要な要因を明らかにすることを目的とし、更年期症状の頻度について地域の繋がりと女性の対処力の関連性を検証した。 方法:横断調査を量的調査にて実施した。対象を都市部に在住する45~55歳の女性2,400名とし、地域の選択は第二次医療圏の規模およびソーシャルキャピタル指数から3都市を選択した。調査内容は、地域の繋がりとしてソーシャルキャピタルを設定し、女性の対処力としてストレス対処力とヘルスリテラシーを設定した。ソーシャルキャピタルは、近隣の環境と人の互助を示す近隣ソーシャルキャピタル、弱い紐帯を示すリソースジェネレーターの2指標で測定した。 結果;地域の繋がりと更年期症状の頻度との関連について、近隣のソーシャルキャピタル得点が低かった群は得点が高かった群に比較して更年期症状の頻度が高い結果を示し(Odds Ratio 2.00, 95%CI 1.64-2.42, p<0.001)、リソースジェネレーター得点が低かった群は得点が高かった群に比較して更年期症状の頻度は高い結果を示した(Odds Ratio 1.45, 95%CI 1.04-2.02, p=0.03)。次に、女性の対処力と更年期症状の頻度との関連について、ストレス対処得点が低かった群は得点が高かった群に比較して更年期症状の頻度は高く(Odds Ratio 6.46, 95%CI 5.12-8.13, p<0.001)、ヘルスリテラシー得点が低かった群は得点が高かった群に比較して更年期症状の頻度は高い結果を示した(Odds Ratio 1.99, 95%CI 1.59-2.49, p<0.001)。更に、多変量解析の結果、ストレス対処力、ヘルスリテラシー、近隣ソーシャルキャピタルの3要因が更年期症状の頻度に関連を認めた。中高年女性が暮らす近隣の環境が更年期症状の関連要因であると示唆を得た。
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