2019 Fiscal Year Annual Research Report
The development of a triage scale for parenting anxiety -Identifying women in early pregnancy at risk for developing parenting anxiety-
Project/Area Number |
16K12116
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
坂梨 薫 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60290045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝川 由美 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (20438146)
水野 祥子 関東学院大学, 看護学部, 講師 (60728179) [Withdrawn]
沢田 真喜子 日本女子体育大学, 体育学部, 講師 (80363555)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 妊娠期 / 育児不安 / 子育て支援 / 切れ目のない支援 / トリアージ |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠期に調査した対象の産後の育児状況を知るために、2018年9月に、産後1か月から6ヶ月までの母親に自作質問紙を用いたインターネット調査を行った。妊娠期および産後の分析対象数は603名であった。分析は、妊娠期および産後の変数は検索的因子分析を行い、産後の因子得点を妊娠期の因子得点の平均値の上下と比較した。また、妊娠期と出産後の因子関係について相関係数を求めた。 ①妊娠期の認識の探索的因子分析の結果:天井効果3項目、因子負荷量3.5未満3項目を除く21項目を分析した。天井効果の3項目と因子得点3.0以下の1項目を除いた23項目を分析した結果、「パートナー関係」(α=.853)「母親になる自信」(α=.792)「幸福感」(α=.741)「人間関係」(α=.686)「妊娠経過」(α=.647)の5因子が抽出された(全体のCronbach’(α=.802、累積寄与率60.86%)。 ②出産後の育児に対する認識の探索的因子分析結果:天井効果3項目、因子負荷量3.5未満4項目を除く21項目を分析した。天井効果の3項目と因子得点3.0以下の1項目を除いた23項目を分析した結果、「育児の充実感」(α=.801)「育児の自信」(α=.821)「協力者」(α=.853)「出産後の身体変化」(α=.661)「イメージ通り」(α=.714)の5因子が抽出された(全体のCronbach’(α=.873、累積寄与率58.64%)。 分析の結果、出産後の「育児の充実感」や「育児の自信」と有意差がみられたのは、妊娠期の「母親になる自信」「幸福感」「パートナーとの関係」の平均値の上下であった。 妊娠期に母親になることへの不安や妊娠自体に幸福感を感じていない予定外妊娠の妊婦については妊娠期から手厚い支援が必要性が示唆された。また、パートナーの協力や精神的支援の状況についての情報も必要であることが示された。
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