2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of education and leadership of nurses to support the children's self-care agency and parental care agency
Project/Area Number |
16K12154
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70258903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 宗賢 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10736482) [Withdrawn]
田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60236750)
櫻井 育穂 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30708516)
勝本 祥子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50742433) [Withdrawn]
望月 浩江 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50612595)
古谷 佳由理 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90222877)
長谷 美智子 武蔵野大学, 看護学部, 講師 (10803124)
辻本 健 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10825285)
瀧田 浩平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (90749392)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | セルフケア看護理論 / 組織的教育介入 / 小児看護 / 継続教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域小児医療中核施設と研究者の合同プロジェクトで施設の看護実践にオレムセルフケア理論を取り入れる組織的教育介入を行う研究である。目的は、子どものセルフケア能力・家族のケア能力を高める看護が行われるようカンファレンスによる事例検討とリフレクション、記録監査と研修を行い、看護師の認識変化、監査による看護過程変化を明らかにし、子どもと家族への質問紙で看護状況を確認することである。 教育介入は①合同プロジェクト5回実施。②合同プロジェクトでの事例検討会を3回行い、部署の事例42件を検討した。③全体ワークショップで事例検討の成果を報告・共有。④看護過程研修を2回、記録監査説明会を1回行った。介入効果のデータ収集は、①-④のデータ収集と、子どものセルフケア・親のケア能力の獲得とそれに対する看護ケアの状況を確認する質問紙調査を退院前の家族を対象に実施した。 結果、質問紙調査は配布300、回収111(37.0%)。回答者は母親が9割、子どもの年齢は、0歳代31名(27.9%)、1~3歳代27名(24.3%)、6~8歳代19名(17.1%)であった。入院中看護師の支援で、いつも・かなり行われているが7割以上の項目は、子どもの状態にあわせた世話を実施してくれた、治療や処置などに子どもや家族の意見を尊重してくれた、子どものことを気にかけてくれた、子どもや家族の気持ちに寄り添ってくれたなどであった。3-4割の項目は、子どもの反応の変化がわかるよう教えてくれた、こどもが決断できるよう後押ししてくれた、親が子どもの世話を振り返れるよう意味づけしてくれたであった。親は直接的なケアと情緒的な支援について看護師の支援を認識していたが、親が継続してケアできる力の支援や、こどもの意思を尊重する看護の認識は低かった。今後は認識が低い項目について、さらに意図的に看護実践することが求められる。
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