2016 Fiscal Year Research-status Report
血液・腫瘍疾患を持つ青年が親と行うSDMを支える看護介入プログラムの効果
Project/Area Number |
16K12163
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
有田 直子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70294238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池添 志乃 高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652)
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Shared Decision Making / 青年 / 血液・腫瘍疾患 / 看護介入プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
血液・腫瘍疾患を持つ青年が、親と医療者と行うShared Decision Making(以下SDMとする)を明らかにするために、本研究者は平成23年度より研究を行った。この発展的研究として、青年の意思決定への参加を支援し、青年が親と行う意思決定を促進するための看護介入プログラムを開発し、実施してその効果を明らかにしていく必要があると考えた。本研究では、血液・腫瘍疾患を持つ青年が親と行うSDMを支える看護介入プログラムを開発し、看護介入プログラムを用いての実践を行うことでその効果を明らかにしていくことを目的としている。 先行研究において、血液・腫瘍疾患を持つ青年(12 歳~20 歳)とその親、医師、小児看護専門看護師にインタビューを実施している。質的分析の結果から、血液・腫瘍疾患を持つ青年のSDMにおける親や医療者と築く決定の特徴として、【親や医療者との関係性の中で自己を決定主体者として位置づける構え】が明らかになった。青年と親が、今まで築いてきた関係性を理解し、SDMの決定の構えを創り出すことができるような看護介入を検討する必要性が示唆された。 本研究では、看護介入プログラムを開発し実施するため、実施計画を第一段階から第4段階にわけ立案している。平成28年度は実施計画に基づき、第一段階である看護介入プログラムが活用される場面を先行研究や文献検討により複数想定し、その場面において小児看護の経験がる看護師がロールプレイを実施し、場面の分析及び参加者の意見の分析を行った。今後は第2段階である看護実践の抽出と、看護実践能力および看護実践技法の妥当性の検討を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画を確認し予定通りにおおむね予定通りに実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
「血液・腫瘍疾患を持つ青年が親と行うSDMを支える看護介入プログラム案」の作成に向け、小児看護の研究者、小児看護専門看護師、意思決定に関する研究者、看護倫理に関する専門家から、フォーカスグループ法により意見を聴き、血液・腫瘍疾患を持つ青年が親と行うSDMを支える看護介入プログラムについての妥当性を検討し、洗練化していく。
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Causes of Carryover |
県外への交通費が削減できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度の研究推進のため活用する。
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