• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

性腺機能障害を有する思春期小児がん経験者の支援ガイドラインの構築

Research Project

Project/Area Number 16K12179
Research InstitutionTokyo Health Care University

Principal Investigator

富岡 晶子  東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (90300045)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸 光恵  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (50241980)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords思春期 / 小児がん経験者 / 性腺機能障害 / 支援ガイドライン
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、①性腺機能障害をもつ小児がん経験者の体験、②妊孕性温存治療に対する小児がん経験者及び家族の意向、③妊孕性温存治療の情報提供の実態と医療者の困難を明らかにし、④思春期にある小児がん経験者への情報提供及び支援のためのガイドラインを構築することを目的としている。
平成28年度は思春期にある小児がん経験者の性・生殖に関する課題および支援について情報収集を行うため、イギリスで開催されたInternational Sexual Health Symposium on Young Adult with CancerならびにTrust 9th International Conference and 1st global AYA Cancer Congressに参加した。また、英国で思春期・若年成人がん患者・サバイバーを支援しているサイコセクシュアルセラピストであるIsabel White氏を招聘し、国際シンポジウム「思春期・若年成人がん患者・サバイバーのための性・生殖に関する支援-英国における実践」を開催した。シンポジウムでは国内外の専門職による討議やAYA世代のがんサバイバーによる調査報告をもとに現状把握を行い、思春期にある小児がん経験者は成人とは異なる性・生殖に関するニーズが存在し、情報提供とともに、情緒・心理・社会的な支援が必要であることが明らかとなった。さらに、海外ではこのような思春期の特徴をふまえ、思春期の支援を専門とする医療者が多職種とともに患者・家族を支援している体制を構築しており、日本国内においても日本独自の支援体制を検討していく必要性が示唆された。
これらをもとに、日本国内の思春期の支援に携わっている専門職を対象とした調査を計画し、研究倫理委員会の承認を得た。対象者のリクルート等、調査準備を行い、平成29年5月にグループインタビューを実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成28年度に計画していた情報収集は当初の予定どおり進めることができ、課題を整理することができた。さらに、思春期にある小児がん経験者への性・生殖に関する支援について実態を調査するため、支援に携わっている専門看護師またはがん拠点病院に勤務する臨床経験が豊富な看護師を対象とした調査を計画し、共同研究者間で調査項目の検討、調査協力依頼等の準備を予定どおり進めることができた。
当初計画では小児がん経験者とその親を対象とした調査準備を進める予定であったが、専門職調査の結果に基づく検討が必要であると考え、調査内容及び方法の詳細については今後の課題である。

Strategy for Future Research Activity

思春期にある小児がん経験者への性・生殖に関する支援の実態について専門職を対象とした調査の準備が整い、日程調整のうえグループインタビュー調査を実施する。本調査結果より現状と課題を分析し、支援ガイドライン構築の資料とするとともに、性腺機能障害を有する小児がん経験者とその親への調査内容の検討を行う。得られた成果について、国内外での学会及び学術誌への発表準備を行う。

Causes of Carryover

国際シンポジウムの開催にあたり、海外から招聘予定ナースコンサルタントのLouise Soanes氏が諸事情により来日ができなかったため招聘にかかる費用が繰り越しとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度以降に実施する調査結果に基づき、思春期がんサバイバーの支援ガイドライン構築に向けてすでに海外で実績のある専門職からスーパーバイズを得るための費用とする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Funded Workshop (1 results)

  • [Funded Workshop] 思春期・若年成人がん患者・サバイバーのための性・生殖に関する支援-英国における実践-2017

    • Place of Presentation
      甲南女子大学
    • Year and Date
      2017-02-05 – 2017-02-05

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi