2017 Fiscal Year Research-status Report
フレイル予防に資する地域高齢者ヘルスリテラシー促進の様相:IPW支援プロジェクト
Project/Area Number |
16K12248
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
善生 まり子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20292394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤縄 理 福井医療大学, 保健医療学部, 教授 (00315722)
久保田 亮 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90548124)
菅野 康二 順天堂大学, 医学部, その他 (80445543)
戸田 肇 北里大学, 看護学部, 教授 (80286369)
菊本 東陽 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30550735)
中村 裕美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20444937)
森鍵 祐子 山形大学, 医学部, 准教授 (20431596)
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20584337)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フレイル / 予防 / ヘルスリテラシー / 地域高齢者 / IPW / プロジェクト |
Outline of Annual Research Achievements |
【フレイル評価の調査】 地域高齢者81名を研究対象として、年齢や性別、家族構成、就労の有無、主観的な経済状況の評価等、フレイル評価はFriedのフレイル基準J-CHS・基本チェックリスト(厚生労働省)・MMSE-J、QOL評価はSF-8-J®・S-WHO-5 -J、ヘルスリテラシー評価はJ-HLS-EU-Q47を用いて調査した。2017年2~7月(7か月間)、参加者が希望する場所で個別に収集された。分析データはヘルスリテラシー評価の回答率が80%以上を基準とし77名を対象とした。調査の結果、平均年齢70.9±6.6歳、男性3名(3.9%)、女性74名(96.1%)。基本チェックリストではフレイル8名(10.4%)、プレフレイル24名(31.2%)、健常46名(59.7%)。MMSE-J平均28.4±1.9点。SF-8-J®平均は身体領域48.0±7.0点、精神領域50.9±6.0点。S-WHO-5-J平均17.7±4.3。ヘルスリテラシー総得点の平均35.9±12.4点であった。 【ヘルスリテラシー促進介入プログラム】 研究対象81名のうち、48名(越谷市18名、さいたま市18名、春日部市12名の各市3グループ)を介入群とした。本プログラムは各60分間で、事前学習、知って学ぶ・楽しんで体験する・振り返る、調査結果の自己評価から構成される。第1回「体重測定の結果」、第2回「体力測定の結果」、第3回「認知機能検査」、第4回「心の健康と人とつながること」をテーマに据えた。プログラムに関連して、調査結果の説明を個別に行い自己評価を促した。介入プログラムを実施しなかった対照群は33名には調査結果を個別に説明した。現在、各調査結果や介入プログラム内容の分析に取り組んでいる。今後は地域高齢者のヘルスリテラシーを促しQOLを高める支援のあり方を検討し提案する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フレイルやヘルスリテラシーに関わる各調査は終了の見通しがつき、ヘルスリテラシー介入プログラムの実施については計画どおり終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
・研究対象者のフレイル評価、QOL評価、ヘルスリテラシー評価の調査結果の分析とともに、IPWプロジェクトにて作成したフレイル予防に資するヘルスリテラシー促進のための介入プログラムのリフレクションを行い内容を精選する。特に、本研究対象者のヘルスリテラシー評価について、日本人の平均値よりも高いこと(欧米レベル)の要因分析を行い、今回作成した介入プログラムの意味付けを行う。 ・学会(The International Forum on Quality and Safety in Healthcare conference:Amsterdam 2018 Programme)2018年5月2-4日、オランダ・アムステルダムの参加過程を通して交流したルーヴァン・カトリック大学(KU LEUVEN: Katholieke Universiteit Leuven)の大学院看護学研究科の研究員兼博士後期課程在籍者(public health nurse資格保持者)のMrs. Dra. Julie Vanderlinden (Research Fellow)と地域高齢者のフレイルやアクティビティについての情報交換を行い、その成果の一部を看護専門誌へ投稿する。 ・国際学会発表予定(ICFSR 2019:International coference on Frailty and Sarcopenia Research):2019年2月20-22日、アメリカ・マイアミ
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Causes of Carryover |
国際学会参加について、平成29年度に予定していたが、平成30年度に変更したたため。第1にThe International Forum on Quality and Safety in Healthcare conference:Amsterdam 2018 Programme)2018年5月2-4日、オランダ・アムステルダムではポスター発表を実施した。第2にICFSR 2019:International coference on Frailty and Sarcopenia Research):2019年2月20-22日、アメリカ・マイアミを予定している。
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Remarks |
電子冊子「埼玉県立大学 産学連携と研究シーズ2018」8ページ 若者の健康を支え・守る担い手としてのシニア世代のフレイル予防やヘルスリテラシーを促すプログラムの提案~人にやさしい社会を考える~
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Research Products
(3 results)