2019 Fiscal Year Annual Research Report
A psycho-educational program to increase the ability of Sense of Coherence (SOC) for young suicide people.
Project/Area Number |
16K12273
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浦川 加代子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (00273384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 りら 順天堂大学, 保健看護学部, 助教 (40621868) [Withdrawn]
横山 和仁 順天堂大学, 医学部, 客員教授 (00158370)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | SOC / 運動習慣 / 心理教育プログラム / 自尊感情 / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、若年自殺未遂者の再企図を防止するための「生きる力」としての対処能力(首尾一貫感覚Sense of Coherence:SOC)を高める心理教育プログラムの考案を目的としている。これまでの成果として、SOCには自尊感情との関連があり、また、健康な生活習慣の中でも過去の運動習慣の有無、および睡眠の質が影響していることが明らかになっている。このことから、認知行動療法的アプローチと合わせて、生活面での援助を含めた新しい心理教育プログラムを開発しようと考え、看護ケアである睡眠援助をプログラムに含めることにした。また、今年度は、睡眠の質の確保をするにはどのような援助が適切であるかを考え、マインドフルネスストレス低減法(mindfulness-based stress reduction ; MBSR)を活用することを思いついた。具体的な内容、方法論、さらにどの程度の研究成果が明らかになっているかを明らかにするため、マインドフルネスに関する文献を検討した。 その結果、本邦ではMBSRの臨床応用は数が少なく効果判定ができる段階には達していないが、今後、健康増進プログラムの一つとして活用されていく可能性が期待できることが明らかになった。さらに、MBSRはストレス低減効果だけでなく、ポジティブな感情である幸福感を増大させる可能性が示唆された。このことから、SOCを高める心理教育プログラムには、MBSRを含めることで健康な生活習慣だけでなく、心理面でのケアを提供することになると考えられた。
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