2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of support for workers health promotion through collaboration between occupational and community health utilizing forest resources
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16K12294
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
小林 敏生 広島都市学園大学, 健康科学部, 非常勤講師 (20251069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 峻屹 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (20284169)
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
安東 由佳子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (50314745)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 森林セラピー / 健康保持増進 / 労働者 / メンタルヘルス / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は,これまで研究を進めていた安芸太田町の森林セラピー基地の水害による復旧状況が十分でないことから,新たな研究実施候補地として,近隣の山口県の錦町において,森林セラピーの研究実施が可能であることを確認した.この新たな研究対象地において,元来の研究期間を1年延長して,滞在型の森林セラピーを再度実施し,対象者を抑うつの有無別に分けてその効果を検討し,また参加者の感想についても分析を行った.得られた結果を産業保健スタッフ,行政の健康づくり課,地域づくりの専門家,地元の森林セラピストが連携して分析検討した. 結果,参加者のメンタルヘルス状態は,44.4%に抑うつ傾向(K6≧5点)を認めた.また,参加者のQOLは,うつ傾向ありの者はうつ傾向なしの者よりも低かった.うつ傾向者のPOMS(気分)スコアは,森林浴の前にはうつ傾向なしの者よりも有意に低かったが,森林浴後の改善の程度はより顕著であり,これらの結果はこれまでに安芸太田の森で得られた結果と同様であった.また,参加者の感想としては,植物の葉の色,形,におい,流水の音,鳥のさえずり,滝のしぶき,木漏れ日など,五感を通じた心地よい感覚やリラックス感を表現した. 以上の結果は,国際学会(The 18th Annual Hawaii International Conference on Arts and Humanities)にて発表し,また日帰りの森林セラピーの効果については,国際誌(Environ Health Prev Med)に発表した.今後は企業労働者の健康保持増進のための滞在型森林セラピープログラムを企業向けに公報してゆく.既に,研究責任者が勤務する企業において,福利厚生の一環として森林資源を利用した社員の健康づくり活動を実践している.現在は,滞在型森林セラピーの効果に関する論文を執筆中である.
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Research Products
(3 results)