2018 Fiscal Year Research-status Report
中小運送ドライバーの健康管理推進に向けての新たな支援モデルの開発
Project/Area Number |
16K12317
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
島本 さと子 東海大学, 医学部, 助教 (10759179)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
錦戸 典子 東海大学, 医学部, 教授 (10172644)
三橋 祐子 東海大学, 医学部, 講師 (10580813)
神田 秀幸 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (80294370)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 中小規模事業所 / 運行管理者 / トラックドライバー / 産業保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第13次労働災害防止計画上も重点業種としても挙げられている陸上貨物運送業のうち、中小規模の運送業のドライバーの健康支援を目的として、支援のためのしくみやモデルを構築することを目指している。特に運行管理者に着目した支援モデルを想定して進めている。2018年度は、以下の研究活動を行った。 1.首都圏の3か所のトラック協会及び産業保健総合支援センターの協力を得て、主には運行管理者を対象としたアンケート調査を実施した(期間:2018年7月~2019年2月)。アンケート300部回収(回収率62.4%)し、運行管理者の健康支援に繋がる関わりの程度や困難感について分析を行った。運行管理者はコミュニケーションを密にとりながら積極的にかかわっている実態が明らかになり、かなりドライバーへの支援的な役割を担っていることがわかった。また一方で、支援的な役割を担いながらも、具体的な助言や対応への困難感が強いことも明らかになった。運行管理者負担軽減や問題対応支援の為にも外部支援者との円滑な連携が大きな課題であることが示唆された。(島本ら,2018:調査の一部報告) 2.1の結果をもって、50人未満の事業所の産業保健の支援を担う、地域産業保健推進センターの保健師や、中小企業の健康支援を行う開業産業医と意見交換を行った。教育の内容や現実的な課題について具体的な意見交換になった。2019年度以降に構築する、支援ツールや支援モデル開発へ反映させる予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アンケート調査に2018年度いっぱいを要したため、分析時期が2018年度末となり、具体的なツールやモデル検討まで至っていない。そのため当初3年間の研究期間を、2019年度までとして1年延長をしているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2018年度の結果をもとに、6月までに支援スキームを作る。その後、有識者の助言をもらいながら支援項目を決定し、9月以降、2-3社の中小運送業をモデル事業所として、介入的に支援を経験してもらいその効果や変化について検討を行うアクションリサーチを実施する予定。
|
Causes of Carryover |
調査研究の遅れにより、論文投稿費、学会発表にかかる諸経費等が繰り越している。さらには、調査後の支援モデル案の作成やトライアル実施が次年度にずれ込んでおり、これらにかかる諸経費を繰り越している。 2019年度内の論文および学会発表を予定している。さらには、モデル案に関するトライアル実施を9月以降に予定しており、これらの活動費として利用予定である。
|
Research Products
(1 results)