2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new support model for promoting health care of truck drivers in a small and medium-sized enterprises.
Project/Area Number |
16K12317
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
島本 さと子 東海大学, 医学部, 講師 (10759179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
錦戸 典子 東海大学, 医学部, 教授 (10172644)
三橋 祐子 東海大学, 医学部, 講師 (10580813)
神田 秀幸 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (80294370)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 運送業 / 中小規模事業所 / 運行管理者 / 健康支援 / トラックドライバー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,運送業の深刻な健康課題解決のために,特に中小運送ドライバーの健康管理推進を図ることである.特に本研究では運行管理者に注目し,有効に活用した,運行管理と健康管理とが一体化したモデルの構築を目指した. 2019年度については,運行管理者の健康支援上の役割を明確にするため,前年度に実施した運行管理者を対象とした質問紙調査結果を細かく分析した.その結果,健康支援のキーパーソンであることはわかったものの,困難感の解消の重要性がより明確になった.困難感解消の糸口は,健康管理担当者として兼任や会社の方針や体制の後ろ盾が示唆された.なお運送業の多くを占める中小50人未満の規模の会社の運行管理者では困難感が高いにも関わらず外部相談窓口の認知が低く(島本ら,2020),外部相談機関の利用促進の重要性が明確になった. 2019年度はツール開発,健康支援モデルの構築が予定していたが,前述の調査結果および外部相談窓口の関係者のヒアリングを受けて,外部健康支援サービス機関(地域産業保健推進センター他)の活用や有用性の理解と運行管理者が健康支援施策をする場合の負担や手続きを明確にする取り組みを優先した. 11月より,外部支援サービス活用における運行管理者および企業内の有用性の理解と負担や手続きを明らかにする目的でアクションリサーチを開始した.50人未満の中小企業の2社に研究協力参加の同意を得て,各企業課題に応じた健康支援施策取り組みを実施した(現在も一部継続中).3月末までに1社は,専門職からの情報提供と外部健康支援サービス機関の利用を体験した.もう1社に関しては,健康支援施策を立案し実施準備を行った.現在まで途中段階であり結果をまとめるに至っていないが,いずれの運行管理者も作業時間の捻出が課題であるものの専門職活用の有用性と,今後の自主的活動意欲への前向きな意見が聞かれた.
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