2016 Fiscal Year Research-status Report
次世代コンテンツ制作支援のための難易度指向設計法(DOD)の開発と社会的活用
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16K12684
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
渡辺 修司 立命館大学, 映像学部, 准教授 (90469164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 進也 立命館大学, 映像学部, 准教授 (70516830)
飯田 和敏 立命館大学, 映像学部, 教授 (10757032)
竹田 章作 立命館大学, 映像学部, 教授 (30756185)
奥出 成希 立命館大学, 映像学部, 教授 (80756792)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 難易度 / 難易度工学 / ナラティブ / ゲームデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、デジタルゲームの開発現場において蓄積されている「DOD: Difficulty-Oriented Designing(難易度指向設計法)」のノウハウを学術的に体系化するとともにそれを多様なフィールドで実践的に活用するための知見を導出することである。2016年度は以下の点では「アクションリサーチ(AR)」における研究デザインを参照し活動を進めていく中で以下のような実績を行っている。 1.国際カンファレンスでの研究発表:研究方法で示されたそれぞれのテーマに沿って、国際カンファレンスでの発表(A Theory That Studies Diversity for Profit Called “Difficulty Engineering” and, “Intrinsic Difficulty”ReplayingJapan2016ライプチヒ)、および国内の学会(「ゲーム研究における難易度工学」,DigraJapan 夏季研究大会)以下のその細目を記載する。 2.「パン VS ライス」(心理実験 + DOD):開発の最終段階として英語表記と最終バグチェックを行っており、2017年度夏季にカナダアルバータ州での実験に利用予定である。 3「水没都市」(空間情報VR+DOD):日本最大のインディーゲームカンファレンス「BitSummit」に展示出展を行っている。 また、当初の計画からの発展として、難易度工学を用いたゲームデザインをメソッドとして使用した平和教育「PaxRenkei School」の取り組みをまとめ、平和のための博物館国際ネットワークInternational Network of Museums for Peace(INMP)にて発表とポスター展示を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的であった、「DOD: Difficulty-Oriented Designing(難易度指向設計法)」に関して、5名の研究者のそれぞれの視点で、国際カンファレンスで発表を行っており、海外の研究者からの積極的なアプローチなどを経て、現在に至っている。また、個別の研究成果として研究方法にあげた5つの個別進捗を以下に記載する。 1.「パン VS ライス」(心理実験 + DOD):開発終了に向けた最終チェックと修正を行っている。2.「水没都市」(空間情報VR+DOD):日本最大のインディーゲームカンファレンス「BitSummit」に展示出展を行っている。3.「VR シャボン玉」(アンビエントVR+DOD):テーマをナラティブに絞り込み国際カンファフェンスで発表を行った。4.「ENTER THT CODE」(学習コンテンツ+DOD):国際カンファフェンスで発表を行った。5.「DOD CUBE」(アーカイブコンテンツ+DOD):国際カンファフェンスにインタラクティブ作品として展示。 また、当初の計画からの発展として、難易度工学を用いたゲームデザインをメソッドとして使用した平和教育「PaxRenkei School」の取り組みをまとめ、平和のための博物館国際ネットワークInternational Network of Museums for Peace(INMP)にて発表とポスター展示を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、今年度のドイツでの研究発表に引き続き、ニューヨークで行われる国際カンファレンスで成果発表を行う。個別の研究成果として研究方法にあげた5つの個別進捗を以下に記載する。 1.「パン VS ライス」(心理実験 + DOD):アルバータ側での英訳を踏の後、9月までの間にテスト方の小型実験を行った後、実証実験を行う予定である。2.「水没都市」(空間情報VR+DOD):2017年5月に行われる日本最大のインディーゲームカンファレンス「BitSummit2017」に展示出展を行う予定である。3.「VR シャボン玉」(アンビエントVR+DOD):テーマをナラティブと難易度工学の連携にしぼり、ReplayingJapan2017(ニューヨーク,8月)にて「The Case of Digital Game Workshops Based On the Difficulty Engineering and the Narrative Engineering」の題目で発表をおこなう予定である。5.「DOD CUBE」(アーカイブコンテンツ+DOD):ReplayingJapan2017(ニューヨーク)にて7月に展示発表をおこなう予定である。 加えて同国際カンファレンスでは、複数のデジタルゲーム作品の展示発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
国際カンファレンスへの参加時に相手国より招聘を受けたため、一部旅費が発生しなかったこと。および当初より2017年度で使用することを目的とした金額である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の目的に即して、「アクションリサーチ(AR)」における研究デザインを参照し活動を進めていくために国際発信をカンファレンスへの発表参加、および研究成果としての作品制作を行っていく。
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Research Products
(10 results)