2017 Fiscal Year Research-status Report
地域の中小企業のグローバル人材需要調査-グローバル人材の技能の明確化と体系化
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16K13250
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
栗原 由加 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (50733482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小矢野 哲夫 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (10116139)
香月 裕介 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 講師 (30758785)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域企業、大学、公的機関のネットワーク構築 / グローバル人材 / インターンシップ / 企業交流会 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に企業へのパイロット的なインタビュー調査を行ったことで、本研究が最終目標とする地域企業、大学、公的機関のネットワーク構築のためには、大学、地域企業との信頼関係構築が不可欠であることが明らかになった。そこで、平成29年度においては、大学において企業と学生との交流会を3回(5~6社/回)実施し、参加企業に本調査の目標を理解していただけるよう、企業の採用担当者、留学生、教員の信頼関係作りを行った。また、交流会を実施するための仕組み作りを行ったことで、平成30年度以降は、年10回程度の定期的な交流会開催が可能となった。 また、企業交流会を実施する中で、グローバル人材の需要がある企業において、インターンシップの実施が拡大しつつあることが明らかになった。そこで、企業訪問、インタビューを行い、以下の項目についての情報収集を行った。1)グローバル人材をターゲットとしたインターンシップ実施内容について、2)グローバル人材確保のためインターンシップの位置づけについて。現在、地域企業、大学、公的機関が連携してインターンシップを実施するためのネットワーク構築を行っており、地域企業が外国人留学生をインターンシップ生として受け入れる仕組みが出来上がりつつある。 以上の調査、情報収集、ネットワーク作りと並行し、留学生に対しては、3年次前期の必修科目としてのインターンシップ前後に進路希望に関するアンケート調査を行い、インターンシップ前後の意識の変化について調査報告をまとめ、日本インターンシップ学会第18回大会で口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域企業と連携し、定期的に交流会を実施するための仕組み作りを行ったことで、スムーズに情報交換を行う環境を整えることができた。また、企業訪問によるインタビュー調査を継続することで、グローバル人材需要調査においては、インターンシップに焦点を当てた調査が必要であることが分かり、アンケート調査内容の調整を行うことができた。 予定していた研究成果の開示については、日本インターンシップ学会第18回大会において、現時点での調査結果報告と今後の課題を発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)アンケート調査(平成30年8月) (2)企業訪問、ヒアリング継続 (3)アンケート調査、ヒアリング内容のまとめ (4)研究結果の開示
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Causes of Carryover |
本研究においては、平成28年度、平成29年度にわたって実施する予定であったインタビュー調査が重要な部分を占めているが、パイロット調査により、調査対象企業との信頼関係構築がプロセスとして必要であることが明らかになった。そのため、インタビュー調査を1年延期し、追加プロセスとして平成29年度より、大学において、企業と外国人留学生との交流会を1~2ヶ月に1回のペースで定期的に実施している。平成30年度はインタビュー調査を継続し、アンケート調査、研究結果のまとめと開示を行う。 アンケート、回収のための費用は平成30年度に使用する。また、研究結果を研究会で発表するための交通費を支出する。
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Research Products
(3 results)