2018 Fiscal Year Annual Research Report
Case analysis and design guidelines for educational programs using drama methods in higher education
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16K13525
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
蓮 行 大阪大学, 人間科学研究科, 特任研究員 (10591555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
田口 真奈 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 准教授 (50333274)
平田 オリザ 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 教授 (90327304)
斎藤 有吾 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (50781423)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 演劇的手法 / 演劇教育 / ドラマ教育 / シラバス / 高等教育 / アクティブ・ラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高等教育機関における演劇的手法を用いた教育プログラムの事例分析を行い、設計指針の構築に寄与することを目的とした。最終年度であった2018年度は、以下に述べる1-4に取り組んだ。 1)シラバス分析:高等教育機関における演劇的手法を用いた教育プログラムの事例分析のため、2017年度に収集した、全国の国立大学のシラバス情報を分析した。特に、看護教育の分野に着目して詳細な分析を進めた。分析の結果、以下の①②等が明らかになった。これらの成果は論文として投稿予定である。①演劇的手法として用いられていたのはロールプレイの手法であり、演劇創作を用いた事例は見られなかった。②ロールプレイ設計としては、学生が体験する役割として、(1)看護師役、患者役、観察者がすべて設定されている、(2)看護師役、患者役の双方が設定されている、(3)看護師役または患者役のいずれかが設定されている、(4)シラバスからは判別できない、の4種類が見られた。 2)ロールプレイを用いたモデル授業の実施:医療者養成課程の学生を対象とした授業において、ロールプレイを用いたモデル授業を実施した。ロールプレイ設計は、「看護師役、患者役、観察者がすべて設定されている」設計とした。授業後のアンケート調査の結果、「楽しさ」の評価は「そう思う23%」「ややそう思う23%」と約半数が楽しいと評価したが、「有用性」に関しては課題が残る結果になった。 3)ポスター発表:第25回大学教育研究フォーラムにおいて、上記1・2の成果を報告した。 4)研究会の開催:2019年3月に研究会を開催し、3カ年の研究成果報告を行った。本研究の成果報告だけでなく、医療者養成や教員養成課程で演劇的手法を実践している研究者からの実践報告や、評価に関する問題提起をいただいた。研究者だけでなく一般の方にもご参加いただき、分野を超えた交流と議論を行うことができた。
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Research Products
(1 results)