2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K13549
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
志水 宏吉 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40196514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前馬 優策 大阪大学, 人間科学研究科, 講師 (00632738)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 基礎学力保障 / 補充学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、宮城県南三陸町にある3つの対象校との話し合いにもとづき、算数・数学の自習用プリント(「うたはん」プリント)を作成し、各校の児童生徒に提供した。作成したプリントの総枚数は500枚(「うたはん」プリント、A4判)ほどにものぼる。 プリント作成のねらいは、各校での「低学力層」の算数・数学の学力を下支えすることにある。したがって、プリントの作成に当たっては、各学年・各単元で、最低これだけはマスターしておきたい事項をピックアップし、それをプリント仕立てにするという方針をとった。したがって、応用問題的な設問はその中には含まれない。プリントの使い方は基本的に各校の事情に委ねたが、おおむね週一回の自習の時間や放課後の補充学習の時間にプリントを利用してもらい、子どもたちの基礎学力の定着を図った。 また夏休みには、学生・院生たちの協力を得て、現地で4日間にわたる学習教室(「うたはん」)を開催し、扮プリント教材を活用しながら、子どもたちの学習支援に従事した。この集中講座によって、子どもたちの学習意欲はかなり高まったものと評価しうる。保護者や各校の先生方からも高い評価を得ることができた。 3校によって年間を通じたその利用の仕方はさまざまであったが、いずれの学校においても、学力テストの点数から、その取り組みには一定の成果があったことが立証された。次年度は、現場のニーズにさらに合致するようにプリントの修正を行い、成果を継続させていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
うたはんプリント1セットが予定通りに年度内に完成したこと、および、使い勝手は100%とは言えないがプリントを対象の3校において積極的に学習指導に生かせてもらえたこと、以上2点から「おおむね順調に進展」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の当たる来年度は、うたはんプリントの修正を重ね、その有効性を高める。 対象3校との協働関係を、これまでよりもさらに緊密なものとする。
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Causes of Carryover |
当初予定していた旅費の額と実際に使用した額のずれが生じ、1645円の次年度使用額が発生した。
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