2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a At-211 imaging method with a Compton camera for targeted alpha-particle radiotherapy
Project/Area Number |
16K15351
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Research Institution | National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology |
Principal Investigator |
河地 有木 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線生物応用研究部, 上席研究員(定常) (70414521)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コンプトンカメラ / 標的アイソトープ治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
At-211由来のガンマ線(687 keV)と娘核種(Po-211)由来のガンマ線(570 keV, 898 keV)が計測可能なコンプトンカメラを、光収率の高いGAGG(gadolinium aluminum gallium garnet, Ce:Gd3Al2Ga3O12)シンチレータを用いて試作した。光検出器は、散乱体にはシリコンフォトマル、吸収体にはマルチアノード光電子増倍管を用いた。信号処理には既存のPET(positron emission tomography)装置用の電子回路を転用している。試作したコンプトンカメラについて、論文としてとりまとめ、国際誌で発表した(Y. Nagao et. al. NIM-A 2018)。 高崎量子応用研究所AVFサイクロトロンのイオンビーム照射による核反応(209Bi(α, 2n)211At)で製造したAt-211溶液をバイアル瓶に封入し、この試作したコンプトンカメラを用いてを撮像した。687 keV, 570 keV, 898 keVの三つのエネルギーのガンマ線を対象として、それぞれの検出イベントを抽出し、それぞれのエネルギーに相当する画像を再構成した。画像再構成法は単純投影法、最尤推定法(List-mode maximum likelihood expectation maximization)の両方を使用している。コンプトンイメージングは入射ガンマ線エネルギー依存があり、対象エネルギーが高いほど空間分解能がすぐれており、それを反映させた画像となっていた。その他の性能評価を行った結果については、論文としてとりまとめ、現在国際誌へ投稿中である。
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Research Products
(3 results)