2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of innovative nucleic acid medicine for gastroenterological cancer
Project/Area Number |
16K15615
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
今野 雅允 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (80618207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 秀始 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (10280736)
川本 弘一 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (30432470)
西田 尚弘 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50588118)
小関 準 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (20616669)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 癌 / 核酸 / 創薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々が発見した3種のマイクロRNA(miR369, 302, 200c)(Cell Stem Cell 2010)は細胞のリプログラミングにおいて重要なセットである。これを癌幹細胞へ投与することで癌幹細胞の悪性度は大きく減弱することが知られている(PNAS 2010)。本研究ではこれらを核酸医薬品として最適化する為に、①人工架橋型修飾(体内での安定性亢進とオフターゲット効果の低減)、②Drug Delivery System(DDS)搭載(癌特異的に届ける)する技術を新構築する。最適化を行うことで、企業移転、臨床応用へ加速した。miR369において人工架橋型配列を使い既に配列最適化に成功済みであるので本申請では302、200cの最適化を目指した。miR302,miR200c の天然型配列を元にガイド鎖(mRNAの3’非翻訳領域に結合する鎖)とパッセンジャー鎖(ガイド鎖に結合し2本鎖マイクロRNAを形成する鎖)をそれぞれ20種前後、組み合わせで400 種、合計800 種の候補配列を設計した(。これまでの経験に基づき生体内のRNA分解酵素に耐えうると予想される配列の設計を行った。次に1次スクリーニングとして設計した人工マイクロRNAを合成し、上記のルシフェラーゼレポーターアッセイを行うことでルシフェラーゼの発光量を計測し、最適な人工架橋型配列をそれぞれ10種類程度まで絞り込んだ。さらに大腸癌、膵臓癌細胞株へ導入しその効果検討を行う。効果検討は細胞の増殖能、細胞死の割合、また、抗がん剤(5-FUやジェムシタビン)との併用投与を行い細胞の生存率を測定した。またDDSであるPICに2次スクリーニングで絞り込んだ人工架橋型核酸を搭載し、マウス尾静脈から投与し、癌の体積を継時的に計測した。また同時に有害事象の有無も検討した。これにより最も効果の強い人工架橋型核酸を決定した。
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Research Products
(13 results)