2016 Fiscal Year Research-status Report
膀胱上皮内癌に対する光力学的治療を目的とした複合型光ファイバーの開発
Project/Area Number |
16K15694
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大石 正勝 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (90405316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 崇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (50601598)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70275220)
岡 潔 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 関西光科学研究所 量子生命科学研究部, 上席研究員(定常) (80354661)
納谷 佳男 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (80639881)
高羽 夏樹 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 准教授 (80294081)
本郷 文弥 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80291798)
牛嶋 壮 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10398373)
藤原 敦子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20457980)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | レーザー顕微内視鏡 / 尿路上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
蛍光造影剤として0.01%エタクリジンを摘出組織にふりかけ、1分後に生食で洗浄した後、レーザー顕微内視鏡にて組織を観察すると、従来使用していたフルオレサイトでは観察できなかった腫瘍細胞の核を観察できることを、膀胱癌、腎細胞癌でex vivoで確認した。膀胱尿路上皮癌では、悪性度の低い腫瘍では核内に造影剤が取り込まれず、黒色の核が観察された。悪性度の高い尿路上皮癌及び腎細胞癌では、核は造影剤が取り込まれ白色に観察された。いずれの場合でも核は明瞭に認識された。正常組織では核は観察できなかった。 倫理員会で承認を受け、文書で同意を得られた6例の膀胱癌患者においての経尿道的膀胱腫瘍切除術の術中に、0.1%エタクリジン50mlを患者の膀胱内に注入し、5分後に生理食塩水で膀胱洗浄した後、膀胱鏡下にマウナケア社製セルビジオ ウロフレックスを用いて膀胱内を観察した。全例、悪性度の高い腫瘍であったため膀胱腫瘍細胞の核にエタクリジンは取り込まれ、核は白色に確認でき、癌の病変部位の同定が可能であった。通常の白色光で識別できなかった上皮内癌も、pCLEで確認可能であった。正常粘膜では血管構造が容易に観察されたが、核は染まらなかった。切除後の筋層組織では筋の繊維構造が容易に観察でき、残存細胞の有無の確認が可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
レーザー顕微鏡内視鏡を内包する素材の探索が難航している
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Strategy for Future Research Activity |
複合型光ファイバー光ファイバーの試作を進める
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Causes of Carryover |
当初28年度で使用する予定であったが、その実験計画が一部変更になり、29年度に、持ち越しとなったため、次年度使用額として計画をしております。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験必要な物品・試薬他
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