2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K15882
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山本 あい子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (80182608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
増野 園惠 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (10316052)
伊藤 ちぢ代 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 客員教員(教授) (50196680)
渡邊 美保 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70571313)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 災害 / 安心 / 文理融合 / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「災害安心学」という新学問分野の構築可能性を模索することを目的として、看護学に加えて他学問分野(社会学・工学・心理学等)の災害関連の研究者を対象として、半構成的な面接を実施。面接では、①「安心」の捉え方、ならびに②各研究者の学問体系について明らかにする。さらに、面接結果ならびに文献検索結果を照らし合わせつつ、③統合的な共通の「安心」概念を導き出す。その後、④「災害安心学」という学問分野の構築の可能性を研究者間で討議する。 現在までのところ、1)既存の知識の探索については、文献検索の実施と統合、ならびに学会参加を通した安心に関する最新の知識の明確化を行いつつ、2)調査実施に向けた準備として、倫理委員会審査を受ける準備と承認を得たこと、また研究協力者のリストアップ、さらに面接項目として、研究協力者の所属する学問分野からみた安心の捕らえ方や安心を作り出す方略等について確定した。さらに、3)面接実施に向けて、研究協力者と日程調整を行い、面接実施日を確定しているところである。平成30年度には、面接調査の実施ならびに分析、まとめを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、2年間の計画であったが、平成29年に研究メンバー2名に家族介護の必要性が生じ、また他の2名は老親の死去があり、計画通りに研究を進捗できない状況が生じた。特に、平成29年1月から同年7月まで予定していた面接調査の実施が困難となったことから、継続申請を行い、3年間の研究計画に変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、「災害安心学」という新学問分野の構築可能性を模索することを目的として、看護学に加えて他学問分野(社会学・工学・心理学等)の災害関連の研究者を対象として、半構成的な面接を実施する。面接項目は、①「安心」の捉え方、ならびに②各研究者の学問体系等について明らかにする。さらに、面接結果ならびに文献検索結果と照らし合わせつつ、③統合的な共通の「安心」概念を導き出すことを試みる。その後、④「災害安心学」という学問分野の構築の可能性を研究者間で討議予定である。 具体的には、平成30年4月より、他学問領域で災害関連の研究者を対象とした面接を実施する。10名前後を対象とした面接データを分析、統合し、安心概念を導き出す(9月前後)。その後、9月末から11月前後にかけて、災害安心学構築に向けた文理融合研究計画の立案を試みる。さらに、本研究結果の公表準備も年度内に行う予定である。
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Causes of Carryover |
本研究は、2年間の計画であったが、2年目の平成29年度に研究メンバー2名に家族介護の必要性が生じ、また他の2名には老親の死去があり、計画通りに研究を進捗できない状況が生じた。特に、平成29年1月から同年7月まで予定していた面接調査の実施が困難となったことから、継続申請を行い、3年間の研究計画に変更した。
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