2017 Fiscal Year Research-status Report
幼児の喘息疾患管理アドヒアランス向上のための支援モデル開発
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16K15943
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
土師 しのぶ 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (80737974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺井 孝弘 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (20595326)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Web / 幼児 / 喘息 / 喘息日誌 / アドヒアランス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Web上の喘息日誌を活用して養育者に介入を行い、養育者の喘息疾患管理のアドヒアランス向上のための支援方法を検討することを目的とした。介入方法は、養育者がWeb上の喘息日誌を1ヶ月入力し、1週間単位で研究者がコメントを返信する。1週間の服薬状況と喘息状態を視覚化することで変化に対する認識を促すことを目指すものであった。対象者は、適格基準に従い、小児アレルギー外来の医師が喘息治療で通院中の幼児の養育者の中から選出した。対象者には、参加の同意を得た順で交互に振り分けて2群をつくり比較した。A群は最初の1ヶ月は介入せず、B群は最初から1ヶ月介入し、2群間の同時期の1ヶ月の変化を比較する。A群はその後1ヶ月介入し、同一者の非介入の1ヶ月との違いを分析した。調査は介入前後に、Web上でA群は3回、B群は2回行った。調査内容は、属性、喘息のコントロール度と重症度、喘息疾患管理行動のアドヒアランス、家族機能、育児ストレス、小児気管支喘息の養育者のQOLである。介入の1ヶ月間はWeb上で毎日、喘息日誌を記入してもらい、服薬状況と喘息の状態を調査した。 A大学病院小児科外来で58人をリクルートし、5名(8.3%)が参加を拒否し、53名(93.3%)が研究参加に同意した。そのうち6名(9.0%)が脱落した。47名(90.9%)が研究を終了したが、喘息日誌の記載が著しく低い(記載率70%以下)と考えられた2名、質問項目の欠損が著しい1名については、分析から除外した。結果、A群21名、B群23名を分析対象とした。現在は、分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画立案時、 実現可能性を考慮し、Web上で入力するプラットホームを決定するのに時間を要したためやや遅れているが、データ収集そのものは問題も少なく経過した。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集が終了し、現在、分析中である。今後は、10月に行われる国際学会での発表を予定している。また、国際誌に投稿予定である。
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Causes of Carryover |
研究進捗の遅れがあり、国際学会における結果発表に使用する予算、国際雑誌に投稿するための英文校正代が未使用であるため、次年度使用が生じた。次年度は上記を実施予定である。
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