2019 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of comprehensive sleep support system for transport workers using wearable activity meter
Project/Area Number |
16K16000
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
渡邉 路子 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (30736286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 宏 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (20091704)
中平 浩人 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (40217758)
平澤 則子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (60300092)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 睡眠 / ウェアラブル活動量計 / 運輸業 / 労働者 / 睡眠システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、労働者の睡眠に対するセルフケア能力の向上と睡眠の問題に早期に介入できるシステムの構築を目的として実施した。研究対象は、睡眠の問題が大事故などに繋がり個人だけではなく、企業にも重大な損失を及ぼす可能性がある運輸業従事者並びに睡眠の問題がメンタルヘルス不全と関連が高いと考えられる一般企業の社員とした。 研究方法は、ウェアラブル活動量計を用いて、睡眠時間、深い睡眠、浅い睡眠、歩数、エキサイト時間・回数、リラックス時間を調査した。さらに、日中の行動記録の記載や実施前後に質問紙を用いて睡眠の状態等を調査した。 睡眠支援システムについては、企業の衛生管理を担っている健診機関の産業保健スタッフの協力のもとに一般企業の社員を対象に実施した。導入として、睡眠の重要性についての健康教育を実施した。続いて、2週間活動量計の装着と面談による結果の返却と睡眠衛生指導を実施した。さらに2週間の活動量計装着と睡眠衛生指導を踏まえた生活習慣の改善を実施し、面談による結果の返却をした。研究実施前後には、質問紙による睡眠調査とストレス調査を実施し前後を比較した。 分析の結果、活動量計装着前後で睡眠の状態の変化はみられなかった。一方、飲酒と浅い睡眠との関連はみられた。活動量計装着による客観的な睡眠の把握と睡眠衛生指導は、自分自身の睡眠に関心を持つことができたという効果があった。結果の返却時に対象者と面談することにより、心身の状態や仕事のストレス状況を把握することができ、対象者自身の気づきに繋がった。不眠の背景や対処方について対象者と一緒に考えることは、セルフケア能力を高め重症化防止に役立つと考えられる。今後は、この睡眠システムが運用できるよう、企業等の産業保健スタッフと連携を取っていくことが必要である。
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