2018 Fiscal Year Annual Research Report
Inferring other's inference about own belief and the exploitation for decision-making
Project/Area Number |
16K16076
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小川 昭利 順天堂大学, 医学部, 助教 (30374565)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会行動 / 脳イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題を延長した本年度は、これまでの研究結果をまとめて原著論文として国際ジャーナルに投稿・掲載されること、また、学会での発表を行うことを目標とした。本研究課題が目指した、他者の「心の理論」を認識・学習して意思決定に利用する認知過程の行動・神経基盤を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)実験により明らかにすることの主要な成果は、Scientific Reports誌に掲載された(Ogawa et al., 2018)。さらに順天堂大学よりプレスリリースを行った(www.juntendo.ac.jp/news/20180827-01.html)。発展的な内容としていた機能的結合の解析についてもHuman Brain Mapping誌に掲載された(Ogawa et al., 2018)。 昨年度の実験データ解析において脳活動パターンの類似を調べるRepresentational Similarity Analysisを行い、ヒトと対戦しているときと、実験参加者の選択を学習・予測するコンピュータプログラムと対戦しているときとで、意思決定時の左側頭頭頂接合部 (LTPJ)の活動が有意に類似していることを明らかにした。この結果を論文にまとめて現在国際ジャーナルに投稿中である。 本研究の一部として行った研究について、雑誌論文の発表(Scientific Reports、Human Brain Mapping、Cortex、Frontiers in Human Neuroscience、計4報)、および学会発表(第22回実験社会科学カンファレンス、第2回ヒト脳イメージング研究会、次世代脳プロジェクト2018年度冬のシンポジウム、第59回日本社会心理学会、計5回)を行った。 以上のように、本研究課題は多くの成果を出し、概ねその目標を達成したといえる。
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Research Products
(10 results)