2018 Fiscal Year Annual Research Report
Proposal of a Japanese Version Ethical Code to Solve the Ethical Issues Inherent in Investment
Project/Area Number |
16K16691
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
杉本 俊介 大阪経済大学, 経営学部, 講師 (80755819)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ビジネス倫理 / 投資 / 道徳と自己利益 / 健康投資 / カント主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、経営者や投資家が直面する投資に内在する倫理的問題を突き止め、その問題を解決するため、日本版倫理コード(Code of Ethics)を提案することを目的とする。 平成30年度は、日本版倫理コードの作成とその妥当性の検討作業を目標とし、以下の研究を中心に行なった。1.前年度に引き続き文献研究を行ない、倫理コードの作成に向けて道徳と自己利益の対立の解消を試みた。その成果は、台湾での国際会議Conferences on Contemporary Philosophy in East Asiaと京都大学での国際会議The 11th International Conference on Applied Ethicsで発表し、研究者と意見交換を行なった。2.倫理コードの基礎として、米国の倫理学者ノーマン・ボウイ教授が提案するカント主義的ビジネス倫理学の妥当性を検討し、問題点を明らかにした。その成果は、熊本大学関西オフィスでの応用倫理学研究会で発表し、研究者と意見交換を行なった。3.日本での健康経営と健康投資に注目し、そのコードとなる指針を提示した。その成果は論文「健康の必要十分条件を与える試み:アリストテレス的全体論の提案」として応用哲学会誌Contemporary and Applied Philosophyに掲載された。
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