2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K17126
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| Research Institution | Osaka University of Economics |
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Principal Investigator |
善如 悠介 大阪経済大学, 経済学部, 講師 (10754682)
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2016-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 両面市場 / プラットフォーム / フリーミアム / 間接ネットワーク外部性 / イノベーション |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、主にフリーミアム・プラットフォームの研究を進めた。また、国内外の学会・研究会において、その研究を報告し、様々な研究者からの意見を得ることにも時間を割いた。フリーミアムとは、フリーとプレミアムからなる造語である。具体的には、基本的なサービスは無料で提供し、より付加価値がついたサービスに関しては有料で販売するようなビジネスのことを指す。その中でも特に、無料の基本サービスには広告が付与されており、プレミアム版にアップグレードすると広告を表示させなくできるような広告プラットフォームによるフリーミアム・モデルに着目した。このとき、広告プラットフォームは、基本サービスから得られる広告収入とプレミアムサービスから得られる登録料収入のトレードオフに直面する。例えば、プレミアム・ユーザーを増やしすぎると、基本サービスのユーザーが相対的に少なくなり、そのようなプラットフォームには広告主が集まらない。広告が集まらないと、プラットフォームは、基本サービスとプレミアムサービスの差別化を十分に行えなくなってしまい価格戦略に影響を与える。よって、広告プラットフォームは、基本サービスとプレミアムサービスの顧客比率に注意して、価格を含んだ戦略を決定する必要がある。
この研究を論文 "Freemiums on Advertising Platforms" にまとめ、国内外の学会・研究会で報告し、多くの研究者から意見をもらうことができた。現在、国際的な査読雑誌に投稿している段階である。
また、それ以外にも、以前から行ってきた研究に関する論文が国際的な査読雑誌に受理・掲載された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は、平成28年度に分析を行い、平成29年度に国内外の学会・研究会で発表する予定であったが、平成28年度中にすでに複数回発表する機会を得ることができ、投稿まで済ませた。この点から、当初の計画よりも研究が進んでいると判断した。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に書いたフリーミアムに関する論文を、国際的な査読誌に投稿しているので、その雑誌に掲載されるように、編集者からの要請があればそれに対応する。
また、フリーミアムの研究から派生させた研究として、シェアリングエコノミーに関する研究を始めているので、その分析を引き続き行う。分析が終われば、結果を論文にまとめ、国内外の学会・研究会で積極的に報告し、そこで得られた様々なコメントをもとに修正を行い、国際的な査読雑誌への掲載を目標にその研究を進めたい。
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| Causes of Carryover |
参加予定だった2つの学会の開催時期と場所が近かったため、2つの学会に一度の出張で参加できた。さらに、共同研究者が代表者を務め、自身も研究協力者として参加している科研費からの支出でこの出張費用をまかなえたことが主な理由である。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
前述したとおり、平成28年度は計算や証明に費やす予定であったが、計画よりも早く進み、国内外の学会・研究会で報告することができた。そこで様々な研究者から有益なコメントを得ることができたので、当初の予定よりも早い段階で論文にまとめ、査読誌に投稿していく予定である。繰越金額は主に、英文校正や投稿料などにあてたいと考えている。
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