2018 Fiscal Year Research-status Report
里親養育における里親と実子の意識とその支援のあり方
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16K17279
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
山本 真知子 大妻女子大学, 人間関係学部, 講師 (10771199)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 里親 / 里親の実子 / 家庭養護 / 社会的養護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の計画と実績の概要は以下のとおりである。 1.インタビュー項目の作成・協力者の選定:国内のインタビュー調査のインタビュー項目、大学内の倫理審査の認定、協力者の選定を行った。インタビュー項目の作成は、里親・実子それぞれのインタビュー項目を作成した。また、大学内の倫理審査では、科学研究費の執行・倫理に沿った審査を行っている。 2.インタビュー調査の実施:里親と実子へのインタビュー調査の実施の計画を行ったが、平成30年度はプレ調査を含む里親への4件の調査を行った。プレ調査では、里親家庭の実子にも面会することができ、年齢が計画よりも低いためインタビューは行わなかったが実際の里親家庭で考えたことなどを聞き取ることができた。インタビューでは実子と委託児童の養育においての課題や実子支援に関する内容を聞き取ることができた。 3.平成28年に行った海外視察オーストラリアのフォスタリング機関(里親支援機関)への調査報告についてまとめ、実子支援についてのプログラムの内容や現状の実子支援についてまとめた。このまとめに関しては2019年7月に発行予定の論文に掲載する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年に出産し、産前産後休暇・育児休暇の取得に伴い科学研究費も1年延長したが、国内外への出張を伴う調査研究のため、育児をする中では非常に難しく、やや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、進捗状況がやや遅れているため、平成30年度の計画にあったインタビュー調査を中心に行っていきたい。インタビュー調査とインタビュー分析を行い、最終年度に向けて内容を発表できるようにまとめも含めて行いたいと考えている。 また、当初の計画では海外への視察も今年度の計画であるので、併せて行えるように計画実施していきたいと考えている。科研費申請の際の状況と国内外の里親養育支援の内容に進展等があるため、より具体的に実子支援を行っている国の視察を含めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
産前産後休暇又は育児休業の取得に伴う科学研究費助成事業の延長のため、当初の計画を変更しているため、次年度使用額が生じている状況である。また、育児に伴う研究の遅れが発生しているため、今年度・来年度で当初の計画を実施できるように産前産後休暇又は育児休業の取得に伴う科学研究費助成事業の延長の申請の際に提出した計画を実施していきたいと考えている。
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