2016 Fiscal Year Research-status Report
ネムリユスリカ培養細胞を用いた多細胞生物における無代謝休眠の分子機構解明
Project/Area Number |
16K18827
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Research Institution | Fukushima National College of Technology |
Principal Investigator |
十亀 陽一郎 福島工業高等専門学校, その他部局等, 特命助教 (60769850)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 昆虫細胞 / 無代謝休眠 / 遺伝子発現 / 遺伝子サイレンシング |
Outline of Annual Research Achievements |
ほとんどの生物は、カラカラに乾燥した状態で生存することは不可能であるが、ネムリユスリカに代表される一部の生物は、無代謝休眠状態になることにより乾燥に対する耐性を有する。本研究は、これら無代謝休眠を行う多細胞生物がどのようにして乾燥に対する耐性を獲得するかということを細胞レベルで探求することを目的としている。 本年度は、ネムリユスリカの培養細胞において、本研究に必要な実験系の樹立を行った。その結果、非常に強く発現する遺伝子の上流の配列をプロモーター配列として用いた発現ベクターを構築し、効率よく外来遺伝子をネムリユスリカ細胞で発現させることに成功した。また、本配列を最適化することにより、さらに効率よく外来遺伝子を発現させることができた。さらに、これらの遺伝子の発現をRNAiノックダウンによりサイレンシングする実験系も確立することに成功した。これらの成果は本研究の基盤となるものである。次年度からはこれらの技術を応用して本研究を遂行する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の基盤となる実験系の樹立に成功した。おおむね順調に遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者が所属機関を移動したため、新しい所属先での実験環境の整備を行う必要がある。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Morphogenetic and molecular analyses of cyst wall components in the ciliated protozoan Colpoda cucullus Nag-1.2016
Author(s)
Funadani R*, Sogame Y*,(*equal contributor) Kojima K, Takeshita T, Yamamoto K, Tsujizono T, Suizu F, Miyata S, Yagyu KI, Suzuki T, Arikawa M, Matsuoka T
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Journal Title
FEMS microbiology letters
Volume: 363
Pages: fnw203(1-8)
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] 繊毛虫コルポーダ Colpoda cucullus における休眠シスト壁形成に関する研究2016
Author(s)
舟谷 亮二, 十亀 陽一郎, 小嶋 克彦, 竹下 敏一, 山本 圭祐, 辻囿 智哉, 水津 太, 宮田 清司, 矢生 健一, 鈴木 知彦, 有川 幹彦, 松岡 達臣
Organizer
第49回 日本原生生物学会
Place of Presentation
岡山
Year and Date
2016-10-08 – 2016-10-10
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