2016 Fiscal Year Research-status Report
関節リウマチにおける滑膜内血流分布と関節破壊の関連性の解明
Project/Area Number |
16K19199
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
岡野 匡志 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (50754826)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ベースラインデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ患者における関節エコー所見での滑膜内の血流シグナルの分布と骨・軟骨破壊の関連について解明する必要があると考え、本研究を行っている。対象患者は発症1年以内の早期もしくは新規発症関節リウマチ患者の両手第2から第5中手指節間関節(MCP関節)を関節超音波検査で評価する。関節エコー検査・単純 X 線撮影ならびに CT 検査をベースライン、半年後および 1 年後に行い、それらを比較して、関節裂隙の狭小化や骨びらんの進行の有無についての評価を行う。目標症例数は50症例・400MCP関節であるが、現時点で約30症例のエントリーが終了している。ベースラインの画像診断の結果については現在解析中である。 エコー所見での関節滑膜の増殖の有無をグレイスケールで観察し、滑膜の増殖がみられたものにパワードプラによる活動性の評価を行う。滑膜の増殖およびパワードプラのパターンを 5 つのパターンに分類し、ベースラインの評価とする。パターン① 滑膜増殖およびパワードプラシグナルがない。パターン②; 滑膜増殖はなく、fat pad 内にパワードプラシグナルがみられる。パターン③ 滑膜増殖はあるが、パワードプラシグナルが骨・軟骨表面に接していない。パターン④ 滑膜増殖があり、パワードプラシグナルが骨・軟骨表面に接しているが、骨びらんのないもの。パターン⑤ 滑膜増殖があり、パワードプラシグナルが骨・軟骨表面に接しており、骨びら んのあるもの。現在のところベースラインのパターンと治療効果や関節破壊との関連ははっきりとはしていない。エントリー症例数がまだ少ないことと、追跡期間が短いことが原因と考えられるため、今後もエントリーを継続し、登録症例については追跡を継続していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
目標症例数は50症例・400MCP関節であるが、現時点で約30症例のエントリーが終了している。当初の予定よりもやや遅れているが、対象患者を発症1年以内の早期もしくは新規発症関節リウマチ患者に限定していることが原因であると考える。今後もエントリーを継続しながら、登録患者のデータを継続して回収していく。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に目標症例数である残りの約20症例のエントリーを継続していく。対象患者である発症1年以内の早期もしくは新規発症関節リウマチ患者に限定している部分についての変更はなく、周囲の医療機関と連携しながら対象患者のエントリーを継続していく。
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Causes of Carryover |
現在本研究についてのエントリー並びに追跡を継続している状況であるため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
エントリー患者のベースライン並びに追跡調査にかかる費用として使用する。
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